2002年６月14日〜18日・鹿児島県奄美大島

さて本日は喜界島方面へ向かう予定だ。しかし窓から外を見ると木々が結構揺れている。３人で顔を見合わせ「大丈夫かな〜」「また島回りになるのかな〜」と不安げに話す。外に出てみると今は雨こそ降ってはいないが、空は鉛色でどんよりとしており何時降り始めても不思議ではない。 　とりあえず出発の準備を完了し、せ〜いち船長を待つ。するとせ〜いち船長到着。 「今日は大丈夫ですか〜？」 「大丈夫ですよ」 「喜界島OKですか」 「大丈夫です」 ちょいと安心して、ワールドマリンを出発する。		昨日係留した港に向かう。さくさくとタックルを積み込む。さらに昨日船に置きっぱなしにしたタックルを引っ張り出す。天候が悪くなった時に備えて持ってきたバスロッドをセットしようとした時に気がついた・・・。 「あ、リール忘れた・・・（爆）」 折角持ってきたおいらのコンバットスティックは船倉深く大切に保管されることになった・・・（合掌） 　「真っ直ぐ喜界島に向かいます。１時間から１時間半走ります・・・」というせ〜いち船長の一言とともに出港する。とりあえずパンを食べ、朝食とする。「前に行った久米島の携帯食を思い出すね〜」といまがわさんと話す（笑）。それからは何もすることが無いので、眠ることにする。		エンジン音が小さくなり船が止まる感じで目が覚めた。キャビンから外に出ると目の前に喜界島があった。すでにここはポイントらしく、せ〜いち船長はＧＰＳを見ながら船の流れ方を探っていた。それから船を入れ直し、キャスティング開始。さっきまでキャビンの硬い床に寝ていたためか、体中が痛い（笑）。昨日同様、身体をほぐすようにゆったりとキャスティングする。 　すると小雨だった雨が強く降り出してきた。昨日は合羽を着ないで全身びしょぬれだったおいらは早速合羽を着る。しかしゴアの合羽といえども着ると蒸し暑い感じ。それでも身体がほぐれてきたので、ロッドをカマジャに持ち替え、音の大きくスプラッシュの大きい感じのポッピングをする（笑）。
釣りの各自のポジションは、一流し毎にローテーションして変えていた。いまがわさんがミヨシでキャスティングしていると 「あ、なんかがチェイス！！」と言う。 「でもＧＴじゃないな〜〜〜、なんだろ？」と続ける。 キャスティングを続けてほぼ１日・・・、やっと魚の気配が出てきたって感じ・・・。しかし魚の気配もそれだけで、再び沈黙が続く・・・。 　ポイントを移動していると、鳥山が所々に出来ている。鳥も時々刺している。 「カツオがいるみたいですね〜」と皆と話す。 「さっきのいまがわさんのチェイスもカツオかもしれないね〜」とも話す。 　ポイントに入りキャスティングしていると、「ヒット」という高橋さんの声・・・。「やっと出たか〜」と思うおいら・・・。		が、綺麗な横走り・・・（笑）。「ＧＴじゃないな〜、長物か〜」と言う。その魚はロッドを曲げているがドラグを引きずり出す程のパワーは無いようだ。高橋さんも「？？？」って感じだ。ちょっと焦り気味の高橋さんに「ゆっくりゆっくりね〜」と声を掛ける。カメラを取りにキャビンに入り出てくると魚はランディングされていた。「スマだ〜でけ〜」とせ〜いち船長が言う。おいらが見る限り５キロクラスって感じかか？良いサイズだと思う。「高橋さんに釣れて良かった〜」と思う。笑顔の高橋さんの写真を撮る。本人も凄く嬉しそうだ・・・。 　魚は頭にナイフを入れられ〆られて、クーラーボックスへ。このままでは飲み物が全部スマ味になってしまうので、クーラーから取り出す。とりあえずビールで乾杯したいところだがぐっと我慢して（ビール積んでないし・・・）、キャスティングを続ける。		カマジャ86は振り疲れてきたのでアイランド86を持つ。カマジャはパワフルで良いロッドだと思うけど振り比べるとアイランドの方が遙かに振り抜きが良い。おいらのパワーもまだまだということだな〜（泣）、と思う。 　それでもスマガツオとは言え魚が釣れると俄然やる気が出てくる。「よ〜っしぃ」と思いキャスティングするおいらにゴゴンとあたる。「今当たったよ〜、でも多分スマ・・・」と自己申告する。スマがいると言うことはベイトもいることと信じてキャスティングを続ける。 　すると再びおいらにゴゴンとあたる。どうやらポッパーがスイミングして潜り加減の時にバイトしてくるようだ。が、今回はがっちりフッキング・・・。「のった〜」と思う。一応ＧＴかもしれないし（笑）奄美初のヒットなので慎重に対応する。
が、途中でスマと判明。腰側に回していたマンタベルトをそのままにしていたら、船縁で真下に強烈に突っ込まれてスゲー痛かった（泣）。しかし魚はちゃんとランディング。サイズは釣った人に似たのかちょっと太かった（爆）。みんなに写真を撮ってもらい〆てクーラーボックスへ・・・。釣ったのはスカジット・パンプキンなのだが、以後「スマ狙いポッパー」と呼ばれるようになった。 　その後またおいらにスマがヒットする。今度はマンタベルトを前の方に回していたのでおいらのお腹は全然痛くない（笑）。グイグイとファイとしてランディング。これもまた丸々太っていた良いサイズのスマだった。１本目と同サイズだったので写真も撮らずにクーラーボックスへ・・・。後はＧＴが欲しいところだが・・・。 　天候は朝からずっと雨が降りっぱなしで、合羽をずっと着たままで脱げなかった。時折雷もなったり痛いくらいの大粒の雨も降ったりした。空を見上げるとここに前線がありますという感じの真っ黒な雲の筋が長く繋がったりもしていた。ポイント移動の際、豪雨？で船が進めなくなって立ち往生したりもした。		そんな天気のなか釣り続けて夕方近く・・・。移動中高橋さんがシーフロッグ・クマノミカラーに交換していた。ポイント到着後、そんな高橋さんにおいらは意気込みを感じミヨシを譲る・・・。第１等目・・・、「ヒット！」の声。「またスマか？」と思うが、ロッドが絞られドラグが引き出される・・・。「ＧＴだ・・・」ぐっと耐える高橋さんの顔が苦痛にゆがんでる感じ・・・。おいらはカメラを持ちミヨシに向かう・・・。ＧＴは右舷から左舷方向に向きを変え更にドラグを引き出していく・・・。が、ＧＴが止まった。 　「よ〜っし、止まった」と誰もが思った瞬間、「パッチ〜ン」とラインが切れた。ステラのラインローラーの上20センチくらいの所だった。約40Ｍの高切れ・・・、ラインはバリバス70lb５号だった・・・。製品に強度ムラがあったのか？キャスティング時に傷が入っていたのか・・・？ 　やや呆然気味の高橋さん・・・。姿を見ずに終わったけれど、これもＧＴ釣りだろうと思う。 　この後はおいらと高橋さんにスマがヒットしたがバラシ・・・。薄暗くなってきて、潮の流れなんかの雰囲気も凄く良い感じになってきたのだが、それ以後ＧＴは姿を現さなかった・・・。		という感じで実釣２日目終了。帰途につき港に着いた頃には雨は今朝並の霧雨状態に戻っていた。朝とは逆に自動車にタックルとスマガツオを積み込み急いで宿に帰った。。今晩は奄美名物「鶏飯（けいはん）」を食べに行くのだ・・・＼(^_^)／。８時までにはお店に入らねばならない・・・。 　ワールドマリンから自動車で30分ほどで店に着いた。「ひさ倉」と言うお店だ。せ〜いち船長が「何か食べられないものはありますか？」と聞くが、おいら達にそんな物はない（笑）。とりあえず「鶏刺し」と「鶏飯」を頼んだ。とりあえずビールで乾杯をする（うめ〜）。 　「鶏刺し」は地鶏のいろんな部分（心臓・レバー・お肉）が入っていてスゲー旨かった。そうしているうちに「鶏飯」登場。せ〜いち船長が食べ方を教えてくれた・・・。「具を乗せて鶏のスープを掛けて食べます（爆）」これもスゲー旨かった。残ったスープがなんか勿体なかった・・・。 　部屋に戻り、天気予報を見ると最悪の予報だった。有りとあらゆる注意報が出ていた。「明日は駄目かもしれないな〜」と話しながら眠りにつくのだった。

	本日のTOORUさんのタックルその１
	カメラ：Canon EOS５QD
	フィルム：FUJI　プロビアF100・36枚撮り
	本日のTOORUさんのタックルその２
	ロッド：バレーヒル カマジャ86
	リール：シマノ ステラ16000PG
	ライン：ゼナック PE６号200ｍ
	リーダー：よつあみ DMVリーダー130lb３ヒロ
	ルアー：カーペンター・シーフロッグ120 他
	本日のTOORUさんのタックルその３
	ロッド：ティファ アイランド86
	リール：シマノ ステラ16000PG
	ライン：ゼナック PE６号200ｍ
	リーダー：よつあみ DMVリーダー130lb３ヒロ
	ルアー：スカジット・パンプキン 他