2003年７月　シイラ＆スルメイカ（爆）試し釣り 編

「明日夜シイラの試し釣り行きますよ〜、暇でしょ〜？」とむつの立花さんから電話が来た。今週末は何をしようかな〜？と思っていたおいらはすぐにバイトするのだった。当日・・・、夕方の渋滞を避けお昼過ぎに大間に向かって出発する。この時間だと順調に流れ予定通りにキヤさん到着。 　一休みしていると立花さんから電話・・・。「イカは余るほど釣れるので沖漬けの準備しては〜」と泉船長からの伝言だそうだ・・・。「ここで言われてもな〜〜〜」と思うおいらだった。大間までの途中の下風呂では今晩に花火大会だと言うので、早めに出発する。 　大間で晩飯を食い生ビールを飲んでから、港に向かう。既に泉船長と山本さんが到着済み。自動車のドアを開けると「ブォーーーー」と強い風。「風強いですね〜」と泉船長と挨拶する前に話す。「夜になればナギるよ・・・」と泉船長。 　他のメンバーも集まったところで、船に乗り込む。「さ、波被る佐井方面と風裏の易国間方面のどっちに行く〜」と聞いてきた。風は未だに収まる気配もないので、「風裏にしましょうか・・・」とおいら達は弱気の返事を返す。とりあえず港を出る・・・。		港を出てすぐの所は浅場になっていて沖からうねりが来ているときは、結構な難所となる。そのうねりに真っ向から入っていく・・・。何故か？？？佐井方面へと進んでいる。「横波を食らわないようにこっちに走っているのかな〜」と皆で話す。 　しかし船はどんどんと進んで行く。「おいおい、下風呂の花火が見られないよ〜」と話していると、船が止まる。「ここらでやってみるか？」と泉船長がシーアンカーを入れる。・・・と同時にイカ集魚灯に灯が入る。前デッキは一気に真昼以上の明るさに変わった。 　前デッキにいると思いっきり日焼けしそうなので、おいらは後ろで釣ることにした。立花さんが無言でイカ針仕掛けを渡す・・・。折角結んであったシーフロッグJrを取り、イカ針３本仕掛けを結ぶ。錘はその辺に転がっている80号を使う。 　おいらはイカ釣りは初めてなので、狙い方が分からない・・・。とりあえずキャビンの魚探を覗いてみるが、反応は全くなし（泣）。とりあえず底まで落とし少しづつ探り上げる。他の人はキャスティングしたりジギングしたりしている。とりあえず魚？の反応を待つって感じだ。
しばらくすると魚探に反応がチラホラ出てきた。「よ〜っし」と気合いが入るがキャスティングにもジギングにも、そしておいらのイカ針にも反応は無い（泣）。この頃になると風は無くなり、泉船長の言うとおり凪状態になった。恐るべし漁師の天気予報。。。　「は〜い、上げて。動くよ〜」と泉船長。30分ほど南下して佐井村沖で再びシーアンカー投入。灯を灯してしばらくするとエメラルドグリーンの魚体が表れた。「シイラだシイラだ！」と船中の活性が一気に上がった。大急ぎでイカ針を回収し、キャスティングタックルを掴む。　キャスティングしようと思った瞬間、「ヒット〜！」と東さんの声。今回は試し釣りなのでキヤさんのパンフ写真を撮らなければならない。キャスティングしたい気持ちをグッと抑え、ロッドを置いてカメラに持ち替え、前デッキに走る。　シイラはメータークラスで時々ドラグを引き出し、良いジャンプをする。が丁度ライトが届かない辺りなのでそのジャンプが綺麗に見えないのが残念だ（笑）。最後は泉船長がタモで掬って終了。メスのシイラだった。とりあえず１本上がって一安心・・・。		この頃からベイトフィッシュも近くに寄りだした。見えるベイトはトビウオで、トンボサイズから大型の30センチクラスまでが船の回りをチラホラと飛んでいる。今期初シイラを釣った東さんは今度はジギングを始めた。すると「あ、ジグにイカのった・・・」と東さん。　スルスルと慎重にリールを巻いて抜き上げると胴長20センチ位のスルメイカがトリプルフックに絡まっていた。写真を撮って、イカは生け簀へ・・・。「なんだイカいるジャン」東さんからタナを聞いてイカ針投入・・・。しかしイカは無反応。すると「ヒット！」再び東さんの声。　どうやらジギングでジグ回収途中でシイラが食ったようだ。これも先ほどと同じようにメーターサイズ。泉さんがタモで掬う・・・。この頃からシイラは頻繁に船に寄ってくるようになった・・・、おいらも釣れない（爆）イカ仕掛けを置いてキャスティングするのだがルアーには全然無反応・・・。　東さんは今度は生け簀のイカを使っての泳がせ仕掛けで釣り開始。一応ヒラメ狙いだ・・・。しかし１時間程経っても全然釣れないので錘を外し完全ふかせ釣りでシイラを狙う・・・。しかしシイラは活 イカにも全く無反応・・・（泣）。
シーアンカーを上げてポイント移動する。イカは釣れないしシイラも低活性・・・、「イカ刺し造る気も起きないな〜」と船内ダレ気味。イカを釣れないおいらに代わって山本さんがジグのリーダーにイカ針１本をつけてイカ釣り開始・・・。これかがパタパタとイカを釣り上げる。「なんでだ〜？」とおいらのロッドで立花さんイカ釣り開始。 　しかし立花さん不発・・・。山本さんだけが快調にイカを釣り続ける。イカ針をよく見ると山本さんの方が１回りほど小ぶりな感じだ・・・。夜イカってこんなにシビアなのか〜〜〜？と思う。それでも立花さんは「錘が重すぎるのか？」と80号錘を200ｇジグに交換してイカ釣りを続ける・・・。 　そのイカ釣りも不発。山本さんは20パイほどイカを釣って「飽きた〜」と言って終了。その代わりに今度は東さんが山本タックルを借りてイカ釣り開始・・・。針数が少ないので１度に１杯だが、投入毎にイカがのる。さっきよりもイカの活性が上がっている感じだ・・・。 　そこでおいらがイカ釣り復活。東さんにタナを聞くと「50ｍ位」だと・・・。おいらは60ｍ位まで落としてしゃくり上げる・・・。するとすぐに「ぐーん」とイカがのった＼(^^)／。それからは同じパターンで釣り続ける・・・。殆どマシーン状態でひたすら釣る。		そうなイカ釣りするおいらに疲労感が出始めた頃（ま、手巻きだから）・・・、イカがのって回収中・・・、もうすぐリーダーが見えるかな？というところで「ゴツン」と何かがヒットした。思いっきり横に走るライン。「あ、シイラがイカ食った！」と理解する。ミヨシに向かって走ったと今度はトモへ走る・・・。 　「イカ針のイカ食った割には全然外れないな〜」と思ったが、後で考えると錘がわりのジグに食っていたのだと思う。結び目だらけのイカ仕掛けではファイとすると切れてしまいそうでひたすら耐える・・・。で、やっと外れた。「イカ仕掛け切れなくて良かったな〜」と思う（ちょっと変）。 　もうイカは何パイ釣ったか分からない。30〜40パイくらいか・・・。時刻も午前３時近い（爆）。「やれやれ・・・」と一休みしていると、シイラの群れが寄ってきた。するとミヨシにいた山本さんが活イカ投入・・・・（笑）。やる気のあるシイラが活イカを襲った。「ヒット〜！」山本さんの声が船内に響く。 　ファイトする山本さんのラインの途中に何故かイカが付いていた。「なんでイカが？？？」と思っていると、バス釣りの時のワームの状態だと理解。なんだか無性に可笑しくなった（爆笑）。おいらが笑い転げていると泉さんが丸い輪っかをキャビンから持ち出してきた・・・。
「なんだ？？？」とカメラを持って前デッキに向かう。泉船長はその丸い輪っかをラインに通し、海中に滑らせた・・・。「いいか？電気流すぞ〜」と泉船長。「あ、これはマグロ掛かったときに電気流して失神させる奴だ・・・」と瞬間に思う。そうすると床の隙間から流れ込んでいる海水が気になる。おいらも感電しないように船縁に足を置く。 　泉船長がスイッチを入れると「ジリリリーン」と音が鳴った。水面直下でシイラがくねくねと弱まった・・・。もう一度とどめを刺しようにスイッチオン・・・。水中のシイラの色が青白く変わっていた。体も硬直しているみたい・・・。後はスルスル寄せてタモで掬って終了。 　上がったシイラを見てびっくり・・・、シイラのグリーン色が青白く霜が降りて凍り付いたようになっていた。恐るべし電気ショック・・・。それにしてもファイトを楽しむのがシイラ釣りの醍醐味だと思うが、それを電気かけちゃうのはなんだか釣りの目的にあわない感じ（笑）。		その後すぐにシイラの群れ発見。すかさずおいらが９センチミノーをキャスティング。トィッチを入れながら巻いてくると、群れの中の中くらいのサイズがすーーーーっと寄ってきて、パクリと食った。その瞬間アワセを入れる。ぎゅいーーーーーんっと走るシイラ。ジリジリと滑っていくドラグ。 　「ひっと〜」とおいらが叫ぶ。ミヨシの影で数回ジャンプ・・・。今度は真下に潜る・・・。後はゆっくりリフティング・・・。時々ドラグを出して抵抗するが、こうなったらこっちのモンだ(^_^)v。シイラの頭の方向に回しながら誘導し、ゆっくりと浮かす。最後は泉船長がタモで掬って終了。 　船上に上がったシイラはまだまだ元気で暴れまくる・・・。このままでは写真撮るのも大変なので、頭をニードルで突き刺し〆る。手尺で計ってメーターサイズを確認。結構嬉しい(^_^)v。 　これを最後に沖上がりとした。港に戻ると午前３時半・・・。結構疲れました。

	本日のタックル　その１
	ロッド：がまかつ　トゥイッチングシャフト665
	リール：シマノ ステラ5000
	ライン：よつあみ　ジグマン２号200ｍ
	リーダー：よつあみ　DMVリーダー 30lb ３ヒロ
	ルアー：スカジット ミニヤ−ガラ 他
	本日のタックル　その２
	ロッド：Mariya Sea's１
	リール：ダイワ トーナメントSS1000
	ライン：サンライン　DeepOne３号200ｍ
	リーダー：よつあみ　DMVリーダー 40lb ３ヒロ
	ルアー：カーペンター シーフロッグJR
	イカ仕掛け：立花さんから借りたイカ針３本仕掛け