８月５日　船長釣っちゃった（笑）　編


　
　前の週、おいらのマグロが引き金となったようにマグロが釣れ始めたようだった。30〜50キロクラスがポンポンと釣れ始めたのだった。平日釣行を組みたかったが、ねぶた期間中だったりお盆休み前だったりして身動きがとれなかった・・・。
　それでもそれほど焦ることが無かったのは、２週連続で予約を入れていたからであった。メンバー前回と同じだ。当然？おいらは後ろのデッキ専を覚悟しての乗船だった。今回はカーペンターやK-TENに加えて、メロン屋工房ルアーも持ち込むのだった。		 　出港は午前５時。前回同様コンビニに集合し港へと向かう。港には前日から到着していた工藤さんが待っていた。タックルを運ぶと船の隣には船長の車があった。夕べから泊まり込んでいたようだ。マグロ犬の花子が散歩していた。「ハナコーーー」と声をかけると尻尾を振って寄ってきた。
　そうしていると船長が起きて船のキャビンから出てきた。灯りをつけて貰い、おいら達はタックルを積み込んだ。船長はコンビニに買い物へ出かけた。船に乗り込んでタックルをセットしていると船長が戻ってきた。すると船の横に停めてあった車から、人が降りてきて船に乗り込んでいった。
　
　後にデッキハンドというか船長助手の斎藤さんと判明。船は裏竜飛方面へと走る。まだ薄暗い上にヤマセの影響で霧がでていた。「これは太陽がでるまでナブラが出ないかも・・・」と思う。竜飛の帯島が見え始めるところで船が止まった。ナブラ待ち状態に入る。
　かなり明るくなったが霧のために太陽は見えない。それでも単発の跳ねが見えるようになってきた。船内に緊張感がみなぎり始める。船長が良さそうなナブラを見つけたらしく、スロットル・オン。船が急スピードで加速する。「よ〜っし、始まったぞ〜」と気持ちが一気に盛り上がる。		 　前回おいらだけが釣っちゃったので、おいらは一人後部デッキに居ることを覚悟した。太郎丸はナブラに対し風上から接近し船を横付けにするので後部デッキでもチャンスはあるのだが、やはり前のデッキの方がある程度自在にキャスティングできる。おいら以外のメンバーを前デッキに行かせる。
　規模がまだ小さくモグラ叩き状態が続くが、粘り強く船を動かしていく・・・。時々、後ろから狙える位置にナブラが出たりする。船長もツナタワーからキャスティングする（笑）。首を振り「ルアーが大きいかな〜」と言いながら、ツナタワーから降りてきた。キャビンに入りゴソゴソと捜す。
　
　ジグミノーに交換して再びツナタワーに上っていった。そしてナブラを追う。いい感じのナブラに横付け。「これは良いかも・・・」と思っていると、おいらの近くで激しいナブラ発生。「ポジションが悪くてロッドを振りかぶれないぞ〜」と思った瞬間、「ヒット！」と船長の声がした（爆）。
　しかし次の瞬間「あ、切れた・・・」と船長の声。ルアーを丸飲みされたらしくリーダーがスパッと切れていた。「小さい方が良いみたいだな・・・」とおいらに言いながらキャビンでゴソゴソ。「さっき食ったのがこれだ。小さな沈むペンシル」とおいらにルアーを見せた。		 　しかしそれは小さなペンシルじゃなくてジグミノーだ。プレスベイトHDだった。ホントは船長に突っ込むところなんだけど、今回は見逃しておいた（笑）。一応メンバーにその話を伝える。この頃から、「何で食わないんだ〜」という言葉が頻繁に聞こえ始める。
　そしてナブラ発生。「ヒット！」再び船長の声（爆）。ロッドは斎藤さんに渡されファイト。ナブラはまだ続いていて前デッキではキャスティングが続く・・・。しかしノーヒットのままナブラ沈下。斎藤さんのファイトが続く。ロッドがほぼ限界に曲がっていた。
　
　マグロ犬花子もやって来て船縁に前足をのっけて海面を見ていた。その絵が何故か面白く、笑ってしまう・・・。何枚かカメラのシャッターを押していると、船長がギャフを用意した。マグロが浮きギャフが飛ぶ・・・。「あ〜〜〜」という船長の声共にロッドはそのテンションを失っていた。
　「バレちゃったですか？？？」と聞くと、「そんなに大きくなかったけど、ギャフごと持って行かれた・・・」そうである。マグロはとにかくアタリルアーが・・・と船長が残念がる。しかし、三度キャビンの中でゴソゴソ・・・。「もう１個あった」と船長。またツナタワーに上るのであった。		 　そしてナブラ発生。前デッキではキャスティングしまくり・・・。しかしなんとなくポイントをとらえていない感じなので、おいらも投げたくなってきた。ルアーをメロン屋工房UW160に交換する。100ｇあるので後ろからでも十分に届くはずだ・・・。渾身のキャスティング・・・。
　ちょっとサミングしラインスラックを出さないようにしながら、ナブラの一番手前付近に着水。ラインを張りながらカーブフォール・・・。「ゴンゴン」とバイト＼(^^)／、ラインを巻きながら「ビシッビシッ」とフッキング。ロッドがグンと弧を描く。「ヒットーーー！」おいらの声が船中に轟く。
　
　「なんで〜」とか「やられたー」言う声が前デッキから聞こえた。おいらの鼻が伸びたのは言うまでもない（爆）。ロッドはカーペンター「大間92」ちょっとした相手でもとれるロッドだ。グイッとプレッシャーを掛けるとマグロは真っ直ぐにこちらへと走ってきた。「げげっ」びびるおいら。
　リールを巻いてスラックをとる。船に近づくと真下に潜った。冷静に（ちょっと焦っていたかも）ロッドを水面に差し込んだ瞬間、「フッ」と軽くなった。リールを巻いても何のテンションもなし。ラインブレイクのようだ。（×_×）
　リーダーの長さが半分になっていた。船底かマグロのヒレで切れたのだ。自分の下手さを感じた瞬間だった。鼻を伸ばしている場合じゃなかったのだ・・・。マグロも残念だったけど、入手困難なメロン屋ルアーを失ったことが悲しかった。はなから捨てていたおいらの１日だったが本当に終わった感じだった。		 　おいらの気持ちは終わっても、ナブラは続く。「ヒットー！」また船長の声。斎藤さんがロッドを受け取りファイト開始。５〜６分過ぎたところで「マグロかけてない人いますか〜？ファイトしてみない〜？」と言った。折角なので森さんが交替。無くしたギャフの変わりにネットを船長が準備。
　写真を撮るために船長が交代。「パチパチ」とシャッターを押すおいら。続いて斎藤さんが２度目のファイト。「上がってこないな、結構良い方かも」と言う。続いて工藤さんが交替。何となく力の入れすぎだな〜と思っていると・・・、「ボキッ」と某社のロッドが折れた・・・。
　一瞬、顔が青ざめる工藤さん。だがリフティングは楽になり徐々に上がってきた。最後に西さんに交替。ランディングは予定通りタモが入った。やはりまずまずのサイズで40〜50キロだと思う。斎藤さんや船長が持ち上げ写真を撮った（笑）。その後しばらくして沖上がりの時間到来。港に戻るのだった。




本日のタックル・その１
ロッド：カーペンター　大間黒鮪92
リール：シマノ　ステラ16000ＰＧ
ハンドル：MC WORKS BBパワーハンドル
ライン：よつあみ JIGMAN×８・5号300ｍ
リーダー：よつあみＤＭＶリーダー100lb・３ヒロ
ルアー：カーペンター ライブリーサーディン 他
　
本日のタックル・その２
ロッド：ザウルス　キャスティングツナ90
リール：シマノ　ステラ16000ＰＧ
ハンドル：MC WORKS BBパワーハンドル
ライン：よつあみ JIGMAN×８・４号300ｍ
リーダー：よつあみＤＭＶリーダー80lb・３ヒロ
ルアー：タックルハウス K-Ten175WORKS 他
　
本日のタックル・その３
ロッド：ゼナック　Ｐ83-3
リール：ダイワ　トーナメントＺ5000iT
ライン：サンライン　ＤＥＥＰＯＮＥ３号200ｍ
リーダー：よつあみＤＭＶリーダー60lb・３ヒロ
ルアー：貝田ルアー　トランペット170 他
　
本日のタックル・その４
ロッド：ＯＨ５６ＭＨ−Ｓ
リール：シマノ　ステラ16000ＰＧ
ライン：ライン：よつあみ JIGMAN×８・６号300ｍ
リーダー：よつあみＤＭＶリーダー100lb・２ヒロ
ルアー：メロン屋工房“Ｓｐｉｒｉｔ” UW160 他