2002年 ３月　すちゃらか2002（前編）・・・ 編

「すちゃらか近征・ホッケ釣行」も今年でめでたく５年目となった。最初はホッケ釣りにわざわざ来るなんて、「なんて物好きなんだろう〜」と思ったりしたが、今では下北に春を呼ぶ大切な行事になりつつある（ホントか〜） 　今年も昨年同様９名のメンバーが金曜夕方青森空港に降り立った。当然のごとく前夜祭の宴会です。昨年同様「かつぼん」に行く。「すちゃらか日本酒隊」は生ビールもそこそこに日本酒を一升瓶で入れてしまった。「菊駒・大吟醸」があっという間に空いてしまった。続いて「田酒」も一升瓶で入れてしもうた。「流石に飲みきれないな〜」と言いながら、飲み干してしまった。これ以上飲み続けると明日の釣りに差し支えるので、本日の宴会終了。 　明けて午前２時30分。同行のなかのさんに荷物を積んで貰い、集合場所の「ホテル青森」へ向かう。みんなの荷物を無理矢理詰め込み３時出発。自宅を出るときには小降りだった雨もやや強くなってきた。風を聞いてみると北東だし、出港出来るのか心配しながら、一路下北へ。 　雨道の割には快調なペースでむつ市に到着。今回も船の手配をして貰った「キヤ」さんで出港の可否を船長に聞居て貰う。「お昼までは大丈夫」とう返事を頂き出発する。		キヤさんはセール中で、35万円の鮎竿を買いそうになっていた鎌田さんが印象的だった。下風呂へ向かう途中で海が見えた。「な〜んだベタナギじゃん」とほっと一安心。 　なかのさんが途中で朝飯を買うために遅れた他は順調に到着。港には本日乗る船が２艘並べて待っていた。船割りは西さんの車の６人で１艘、おいらとなかのさん車で１艘とした。なかのさんがちょいと遅れたので西さん達が準備でき次第出港するように沖側に停めていた船に乗るように指示する。考えてみるとこれが本日の運命の分かれ道だったのだ・・・。 　西さん船が出港した後、おいら達も後を追うように出港。「どの場所に行きますか？」と船長に聞くが、「何処に行ったら良いかな〜」とちょっと頼りない返事。先週は「最初はタラ場だぞ〜」とすぐに決まっていたのだが・・・。 　不安ながら西さん船のそばに到着。魚探には「65ｍ」と表示されている。合図がありスピニングロッドを握りジグ投入。最初はツルジグロング100ｇを結んだ。 　雨は幾分小降りになったものの降り続いている。でも気温がある程度上がっているのがせめてもの救いだ。ジギング開始10分、ノーヒット。全然魚っけが無い。と思っていたら、ボトムから15ｍ位上げてきたところでおいらにヒットする。このモコモコしたファイトでホッケと思う。
最初の１本なので丁寧に上げる。途中で「ぴー」っと移動の合図がした。ちょっと急いで巻き上げる。やはりホッケだが先週ほどホッケのコンディションが良くなかった。抜き上げたところでポイント移動する。 　移動している最中に船長がキャビンから出てきて、「タラ場に行ってみる・・・」と言った。先週は鱈もソイも釣れずにホッケばかりのタラ場であったが、さっきの65ｍラインよりはマシだろう〜、とおいらも思った。ここからは西さん船とは全く別行動となった。 　タラ場到着。水深は100〜110ｍって感じだ。いつものようにムナディ工房タラピンチ＋ロングジグ150ｇのタックルを持つ。ジグ投入してしばらくすると、隣のいとーくんにヒットする。釣れたのはホッケだったがホッケ狙いのいとーくんは満面笑みだった。みうらさんはキヤさんで購入したジグを自動車に置き忘れるという失態で、おいらからツルジグ150ｇを借りて良型のホッケをゲットする。さぁ、いい感じになってきたぞ〜（笑） 　「おいらにはなかなか当たらないな〜？」と思っていたら。ゴツンとヒット。重量感がまぁまぁあり、ロッドも曲がっている。タラと思う。ゆっくり巻き上げるが段々重くて疲れてきた。アブ6000のトルクの無さを感じてしまった。このリールはカレイ用に格下げだ〜と思いながら、タラをランディング。３キロクラスだった。		みうらさんに写真を撮ってもらい、再びジグ投入。回りでは好調にホッケを上げているが、おいらには当たらない。それに魚の活性もイマイチのようで最初の１投目でパタパタと釣れるが、後が続かない。そのたびに船長が、ヤマ立てを繰り返し船を入れ直してくれる。 　そうしているうちに、おいらに再び重量感のあるヒット！グンと乗った感じはさっきのタラよりも重量感が段違い。ロッドもきっちりと曲がっている。みうらさんからも「さっきより大きそうですね〜」と声を掛けられる。そういえば久六島でタラがなかなか釣れないことがあったな〜と頭の片隅をかすめるが（笑）、今みうらさんにチャチャを入れている場合ではない（爆）。ゆっくりと船の上下を利用してリールを巻く。リーダーが見えかけた頃、ふっと軽くなった。すると潜水艦の浮上のようにタラが飛び出してきた（笑）。体内にガスが溜まり浮力が付いたのだ。タモで掬って貰い無事ランディング。 　タモに絡んだフックを外してタラの頭を見ると口からホッケの頭が見えた。「？？？」と思ってホッケを引きずり出してみると半消化のホッケが口から出ていたのだ。後で計ったら５キロくらいあった。なかのさんがやってきて、「どうしてTOORUさんだけタラ釣れるんですか〜」と聞かれるが、それはおいらが聞きたいことなのよ〜。今年はタラと相性がよいおいらだった。
この後はおいらにも順調にホッケがヒットするようになってきた。いつもの「ホッケ入れ食い」って感じではないが、フォーリングをがっちり加えるようなヒットも２回ほど有り、結構嬉しかった（笑）。みうらさんは完全にホッケ釣りのコツを掴んでいるようで、バイトがあってものらないようなときは５〜10ｍフォーリングさせて食わせている。５年連続の皆勤賞だけあるぞ〜。 　と、みんなが好調に釣っていると、おいらとは反対側の左舷から「タモタモ、タコタコ」という声が聞こえてきた。なかのさんがタモを取りに走ってきた。「市川ちゃんがタコ釣った」と言っている。「え〜タコがタコ釣ったのか〜」と思ったのは皆同じだろう〜（爆）。 　おいらがカメラを持って言った頃はすでにタコが水揚げされていた。「市川ちゃん写真撮ろう〜」と言ってファインダーを覗くとやはりタコがタコを持っているとしか思えなかった（笑）。船長から網袋を貰い、キープする。今夜の肴がまず一品（笑）。 　しかしこの後、潮が悪くなったのかしばらく食いが悪くなった。「クラーケンの祟りか？」と思ってしまった（ウソ）。おいらもちょうど緊張感が切れてきて眠くなってきた。みうらさんも昨夜の飲み過ぎが大いに祟りダウン気味。キャビンの裏の刺し網をベッド代わりに２人でしばしお昼寝・・・。 　おいらが寝ている時に何回かポイント移動（船が走っていた記憶有り）。ポツポツとホッケが釣れていたようだ。30〜45分くらい眠った後ぼーーとしていると、「なかのさんが沖メバルを釣った〜」と聞こえてきた。		「またか〜」と思うおいらだけど、おいらとタラの相性が良いようになかのさんと沖メバルの相性が良いのだろ〜と思う・・・。が、なんと船中では連続ヒットしている（驚）。おいらももう寝てはいられない。 　水深が深いのでロングジグ150ｇのままで投入し中層まできっちりジギングする。今思えば同じ重さでもシルエットの小さいジグに変えておけば良かったと思う（泣）。おいらに掛かるのはまぁまぁさいずのホッケのみ・・・。回りでは次々に２本目を釣っているのに・・・。メッチャ悔しい・・・。 　おいら以外の人が２〜３本釣れた後、食いがピタリと止まった。ホッケの食いも止まった感じ・・・。船長は「ジギングでは初めて入る140ｍラインに行ってみるぞ〜」と言い、ポイント移動する。しかし、沈黙。同じような140ｍのポイントを何カ所か叩いてみるが全然駄目であった。時間も午後１時を過ぎたところで、本日終了とした。「ま、１日目はこんなもんだろう〜」と思って、港に戻ると西さん船との釣果の違いに愕然としたのであった。 　おいら達の圧勝（ちゅーどんどん）以後、おいら達の船は「すちゃらかＡチーム」となるのだった（爆）。 　その後は昼飯食って、旅館にチェックイン。温泉入って冷えたビールグイグイと飲み。田酒を１升飲み干して晩飯。晩飯には釣ったソイやメバル、アイナメの刺身、すちゃらかＢチームの船長から頂いたタコを食べ、田酒をもう１升飲み干したのであった。いい加減飲んで部屋に戻るとなかのさんがウィスキーセットを用意して待ってたのにはビビリました。飲んだけど・・・（爆） 　明日も頑張るぞ〜！

	本日のタックル　その１
	ロッド：がまかつ　トゥイッチングシャフト665
	リール：シマノ ステラ5000
	ライン：サンライン DEEPONE２号200ｍ
	リーダー：よつあみ　DMVリーダー 25lb ３ヒロ
	ルアー：スキルジグ３オンス　 　　　　　GL工房・ツルジグロング100ｇ 他
	本日のタックル　その２
	ロッド：がまかつ ジグシャフト677
	リール：ダイワ シーライン20SH
	ライン：よつあみ JIGMAN２号200ｍ
	リーダー：よつあみ DMVリーダー25lb３ヒロ
	ルアー：スティンガーバタフライ90ｇ他
	本日のタックル　その３
	ロッド：ムナディ工房タラ（ガンド）ピンチ50・ベイト仕様
	リール：Abu 6000C Hi-Speed Winch
	ライン：サンライン DEEPONE２号200ｍ
	リーダー：よつあみ　DMVリーダー 25lb ３ヒロ
	ルアー：フィッシャーマンロングジグ150ｇ