2006年７月　すちゃらか近征　初夏　マダイ編 編

目覚まし時計がアラームを鳴らす。一瞬「ボー」っとし、アラームを止める。根性で起きあがり、服を着る。全然眠った気がしない。「すちゃらか近征」恒例の状況である。自動車を動かし、ホテルに迎えに行く。全員揃ったところで、それぞれ車に乗り込み出発する。 　４時半前に港に到着。盛岡からの工藤さんは既にタックルを降ろして待っていた。おいら達もタックルを降ろす。そうしていると船長登場。乗船名簿に各人書き込みし、出港する。20分程でポイント到着。「最初は浮きに掴まってやってみよう〜」とホタテの浮きにロープを固定する。		「いいよ〜」と船長が合図。おいらは皆の様子をみる・・・。するとトモに一緒にいた工藤さんが、何気なく船の後方にキャスティング・・・。ブラー着水後「ん？ん？なんか変だ・・・」と工藤さんが言った。そしてとりあえずベールを返してフッキング・・・。 　「あれ？来たかも？魚かな？」と工藤さん。ロッドを見るとゴミを引っかけたような感じでティップが曲がっている。「来たんじゃないの〜」とおいら。「とりあえず・・・」という感じでリールを巻く。船長も寄ってきた。すると「ジリジリジリ・・・」とドラグが出た。
「お〜、本命じゃん」と声が出た。工藤さんも結構「ビックリ」って感じでファイト続行中。簡単には寄ってこないので「結構良いサイズじゃない」と皆で話す。そして遂に姿がうっすらと見えた。その姿は赤かったので「マダイ」と認定。水面に出てくるとなかなかの良型であった。 　船長がタモで掬った。船上にあげられたマダイは70センチクラスだった。「お〜でっかいな〜」と声が上がる。マダイ釣り初めてですぐに釣ってしまった工藤さんに「運」を感じるおいらだった。魚を〆たり写真を撮っていると、藤江さんのロッドがグ〜ンと曲がっている。		今回、藤江さんはなんとキス竿を使っているのだ。ロッドは磯竿のように曲がっていてバレる感じはしないのだが、リフティングするパワーに欠けている感じがした。「藤江さんどの辺でヒットしました〜？」と聞くおいら。「中層だよ」藤江さん。 　一度しまったカメラをもう一度取り出そうとしたら、「フッ」とテンションが無くなった。「残念・・・」思わず声が出る。フックオフだった。「キス竿だとフッキングパワーが足りなかったのかな〜」と思うのだった。しかし立て続けのマダイのヒットに船中に気合いがみなぎる。
おいらも新調したマダイロッドに魂を入れるべく、キャスティングする。ボトムをとってしまうとカレイが食ってしまうので、中層を広く探る。そうしていると、バイトの欲しい中野さんがボトムを叩き、「バシッ」とあわせカレイを釣った。おいらの心に火がついた（笑）。 　カレイロッドに持ち替え、ボトムを小突く。ブラーではなかなかフッキングしないカレイだが、すぐにカレイゲット（爆）。「カレイはやはりカレイ仕掛けだな〜」と思うのだった。マダイのアタリが途絶えたが、おいらは快調にカレイ釣り。すると中山船長がおいらのロッドを掴んだ。		そのまま、イソメを付けてタイ釣り開始（笑）。おいらは「カレイも20枚位釣ったし、そろそろマダイ釣りに戻ろうか・・・」と思っていた矢先だった。「戻るに戻れない・・・」と思いながら、カレイ竿を持ち続ける。すると「ヒット」の声。藤江さんのキス竿がまた曲がっていた。 　「え〜藤江さんまた来たの〜」と言いながら、カメラを取り出す。とりあえず「フッキング、フッキング」と声をかける。藤江さん「ビシッビシッ」とフッキング。だけどキス竿なので何となく力が伝わっていない感じ・・・。周りの人はちょっとハラハラしていた。
しかし、おいらの心配をよそにマダイは浮いた。工藤さんのより一回り小さい感じだった。船長が再びタモを入れる。さっきのバラシもあり、藤江さんも嬉しそうだった。そして、藤江さんに連続ヒット・・・、と思ったが今度はフグだった。ここのフグはデカイし横走りする。 　藤江さんのフグを皮切りに船中フグ連発・・・。次から次へとヒットする。そして次から次へと身おろしをする船長・・・。しかし、その間隙を縫って船長はおいらのロッドでマダイをヒット（爆）。ファイト途中でおいらにロッドが帰ってくるが、あんまり嬉しくない（爆）。		船長のタモでランディング。藤江さんのサイズより小ぶりだった。一応、竿に魂が入ったが「なんだかな〜」って感じだった。お昼近くになって、中野さんがこの日一番のフグを釣ったのが最後の魚となった。午後便もあるので時間通り沖上がりとした。 　陸に上がりタックルを片付けながら、船長に手配して貰ったホタテを裁く。ホタテヘラが一つしかないのでおいらがせっせと頑張る。貝柱と貝ヒモをタッパーに詰めて終了(^^ゞ。その後、船長は午後便。おいら達は宿泊先のホテルに向かうのだった。

マダイ釣りを終えた我々一行はキヤさんへと向かった。翌日のカレイ釣行の確認と仕掛けその他の買い出しのためだ・・・。30分程で終了。昼飯を食べ酒屋でビールを買い込み、ホテルにチェックイン。おいらはみうらさんとツインの酒飲み和室となった。 　風呂をあがった連中が続々と集合。ビールから始まり、日本酒へと移行する。工藤さんから岩手の地酒を楽しむ。それぞれ個性があって面白い。先ほど裁いたホタテを自動車に積みっぱなしなことを思い出し、取りに行く。		さっきまで海中にあったホタテは、繊維質にザラザラ感があり滅茶苦茶旨い。爪楊枝で貝柱１個ずつ食っていく（贅沢〜）。貝ヒモは普通塩でしごいて黒い部分を洗うのだが、今日はそのまんま。ぬめりが結構残っているがそれなりに旨かった。 　岩手の地酒２本（４号瓶）をやっつけ、いよいよ豊盃純米吟醸に手が掛かった（笑）。飲むと・・・、「う〜む」豊盃の旨さが光っていた。豊盃恐るべし。１/３程飲んだところで、そろそろ限界が見えてきた。大人の昼寝の時間が来てしまった。そして半分まで飲んだところでダウン。
ふと目が覚めると携帯が鳴っていた。部屋の中も外も真っ暗だった。時計見ると７時過ぎ（爆）。電話出ると「晩飯は〜」と坂口さん。おいら含めて誰も起きてこないそうで・・・。携帯の着信を見ると明日の船長から２回、キヤさんから１回電話があったらしい。思いっきり爆睡したようだ（笑）。 　他のメンバーに電話して起こし、下のロビー集合と伝える。・・・が、西さんだけは電話に出ない。ホテルの内線にも電話するが出ない。「起きたら電話来るだろう〜」と西さんを捨て、夜の町へ・・・。去年も行った「麦の穂」という居酒屋に入る。		早速、イモ料理の連続攻撃に入る。何かを注文するたびにイモ料理を頼むおいら達。しばらくすると・・・、お店の冷凍イモの在庫が切れたらしく（爆）、お店の人が買い出しにいったのだった。恐るべし・・・おいら達（爆）。宴会も中盤を迎えたとき、おいらの携帯が鳴った。 　西さんからだった。「あの〜〜〜」と言う西さんに「起きた？去年入ったお店と同じだから・・・」と伝える。15分程して西さん到着。なんとか宴会に間に合うのだった。２時間程で宴会終了。それぞれ自室に戻り、爆睡の続きをするのだった。。。

	本日のタックル　その１
	ロッド：がまかつ　桜乱S86M-F
	リール：ダイワ トーナメントZ3000iT
	ライン：ナイロン　8ｌｂ　100ｍ
	仕掛け：スプーン14ｇ、ブラー10ｇ他
	餌：アオイソメ
	本日のタックル　その２
	ロッド：ダイワ　Deeo TR　30号-160TR
	リール：ダイワ　Raul150R
	ライン：ダイワ　HYDRO FINE２号100ｍ
	仕掛け：天秤一体式　小突き仕掛け ３本針
	錘：30号〜40号
	餌：アオイソメ