2006年11月１日〜８日・オーストラリア連邦・ノーザンテリトリー州メルヴィル島

早朝５時55分。薄暗い中ケアンズ国際空港到着。飛行機ではほぼフルフライトで他の空いている席に移動することができなかった。ただでさえ狭苦しいカンタスなのに・・・。機内で書いた入国カードには「薬品の持込有り」にチェックを付けた。 　筋肉痛の塗り薬や正露丸、ストッパー更に粉末ポカリスエット等を持ち込んでいたからだ。事前にWEBで調べたら「家庭常備薬でもチェックを付ける」「ジップロックに小分けにして、英語で種類を書く」等とあった。入国審査はちょこちょこ聞かれたが無事通過。ターンテーブルの荷物を待つ。		荷物から検疫申告するも袋を取りだして検疫方面へ歩く。おいらのカードをみてあっちに行けと言う。袋から中身を出してみせると、全然確認もせずに（笑）「OK、OK」と通過させてくれた。ついでに「FISHING？BARA？」と聞いてくるので「いえす」と答える。 　なんか気が抜けるような通過で「ほっ」としていると、フリー捜査官風のおねーちゃんが、おいらに「○×△※■・・・」と話しかけてくる。「げー、何だ何だ！」「あつしさーん」と呼ぶ。あつしさんが話す。到着空港で既に「あつしさん一緒で良かったな〜」と目を見合わせるおいらとみうらさんであった。		で、あのおねーちゃんは何て言ってたの？とあつしさんに聞く。「ツアーか？と聞くので、違うと言った。じゃなんで今回の釣りのことを知ったのか？というのでWEBで調べたと答えた」そうである。とりあえず、到着ゲートを通りロビーに出る。まずは両替だ。空港のレートは１A$＝99円だった。 　おいらが何年か前に来たときは１A$＝70円くらいだった記憶がある。おいらとみうらさんが１万円、あつしさんが２万円を両替した。手数料０円のクーポンが威力を発揮したようだった（微力だが）。「さて、どうしよう・・・」計画では、国内線出発のロビーに移動して荷物の一時預かりに預けるつもりだが・・・。
ふとみると、ここ国際線の到着ロビーでも国内線乗り継ぎのチェックインカウンターがあった。これって18時の便でも可能なのか〜？。聞いてみるか・・・とあつしさんに聞いて貰うと「オフコース」とカウンターのおねーさんが答えた。このとき「さよならー、さよならー、外は白い雪ー」とギャグを飛ばそうと思ったのはナイショだ。 　すぐに手持ちのカメラバッグだけを残し、預けてしまった。まだ朝の６時半。何もすることが無くなったおいら達。「とりあえず街に行って朝飯を食いましょう〜」とみうらさん。タクシーに乗り込み市街地に向かう。海の近くのピアマーケットで降りる。それから海に向って散歩。		海を見ながら堤防の先端へ向かう。時々海でボイルが起こる。釣り人も何人か居た。堤防の内側はボートの係留所となっているので立入禁止。釣りは外側だけで可能のようだ。ボートの係留所には半端じゃなく高そうなボートが何艘もあった。なかでも平べったいカタマランの船を見ては、「釣りには使えないな〜」とため息をつくのだった。 　先へ行くと、ベイトタックルでルアーをキャスティングしているにーちゃんがいた。みうらさんはパックロッドとリールだけは手持ち荷物に入っているのだが、「ルアーがない・・・」と悔しそうだった。内側を見ると良型のバラクーダがバシャバシャとナブラになっていた。		その回りにはボートというかヨットというかクルーザーというか、巨大船がいくつも係留していた。００７の敵が船上パーティをやるような船ばっかりなのだ。「絶対、船底が割れて小型潜水艦が出ていくね・・・」等と40前後のおじさんが興奮して話す。中でもヨット（帆が張れるタイプ）はひときわ目を引いた。 　数年前ニュージーランドで建造された（説明書に書いていた）というそのヨットは凄かった。「年間の維持費って幾らなんだろ〜？」とか「宝くじあたっても無理だね・・・」と言いながら写真を撮るが、あまりにも大きすぎて大きさが伝わらない感じだ・・・。
ボートを見終えて、市街地へ歩く。ピアマーケットにはいるが早朝過ぎてどこも開店していない。中を素通りして、海岸ストリート（仮称）へ。結構歩いていたので「そろそろ朝飯でも食うか・・・」と言うことになった。この頃には、人通りもかなり多くなり、通り沿いのカフェは結構にぎわっていた。 　とりあえず適当なカフェに入る。回りを見ると日本人のおばちゃんがとんでもない大きさのハンバーガーを食っていた。おばちゃんクラスなら３人でも十分な感じだった。とりあえず朝５時から起きていて、ひとしきり散歩して一汗かいていたおいらとみうらさんは「ビールいきましょう〜」と話すのだった。 　食う物がどれも巨大過ぎで決まらない。おいらはハム＆チーズクロワッサンというキャラには似合わないものを注文。それでも日本のクロワッサンの倍はある。「それと、ビール」と言うと「ＮＯ、ＮＯ、」と首を振る。どうやら朝の時間はビールを売らない決まりのようだ。泣く泣くオレンジジュースを飲むおいらだった。		あつしさんは、トースト＆ポーチドエッグ。みうらさんは、ハム＆チーズベーグルを頼んだ。あつしさんのは普通の食パンサイズだが、みうらさんのはコーヒーソーサーより少し大きい位有った（笑）。現物をみて「ううっ」と唸ったのを聞きのがさなかったおいらだった。 　ゆっくりと朝飯を食う。ダーウィン行きまでにまだ11時間もあるのだ。ゆっくりと飲み物を飲み干して終了。そのまま海岸ストリート（仮称）を散歩する。・・・すると2001年ケープヨーク釣行の時に立ち寄った「カバブー屋」を発見した。「お〜〜〜ここだ〜」と声を出してしまった。 　それでも「カバブー」を買うわけでなく、そのまま通り過ぎるのであった。海岸ストリートもしばらく行くとお店が途切れてきたので、１本山側に入り戻ってくる。先ほどまでは曇っていた天気も日差しが直接あたるようになってきた。まさにジリジリと刺すような直射日光になってきた。「そろそろ釣具屋探していこうか・・・」ということにした。		おいらが前回立ち寄った「アースキンズタックルショップ」に行こうと思うのだが、場所に関しては全然記憶無し。「駅の裏手の方・・・」ということだけ。とりあえず駅に行ってみることにした。通りを上っていくと、駅らしい建物発見。その方向へ歩いていくとバラムンディの形をした看板発見。「おお〜」と思ってカメラを取り出す・・・。 　しかし、前方のＢＡＲからぞろぞろと風体の良くない人たちが出てきて、ウロウロしているのが見えた。「なんかやばそう・・・」と思い、急いでカメラを閉まって小走りにそこを離れたのだった。通り過ぎるときちらっとＢＡＲの中を見たが、とてもじゃないが一見の観光客が入るような雰囲気では無かった。 　駅風の建物と思ったのは「セントラルショッピングセンター」だった。駅はその裏手にあるらしい。この頃には、どこのお店も開店していたのでブラブラと散策した。２階に上がり、適当なお土産やさんに入った。すると「こんにちは〜」と日本語でおねーちゃんに話しかけられた。
適当に話した後「釣具屋さんがどこか知ってますか〜？」と聞いた。そしたら電話帳を広げ探してくれた・・・。おいら達が探していたアースキン釣具店の住所も発見。地図上に印を付けて貰った。更にショップの女性店長さんが釣りをする人でお勧めの釣具屋さんも教えて貰うのだった。 　「バスに乗った方が良いよ〜」とバスの乗り方まで教えてくれたが、徒歩で行くおいら達・・・。しばらくすると「アースキン」ショップの看板を発見。近づくと開店していた。中にはいると前回よりルアーが充実していた感じだった。おいらは現地特産の虫除けを購入。あつしさんはフライその他購入。 　みうらさんは見たことのないミニミニルアー発見に買い物魂に火がつき、ザックザックと買いまくる。表情もスゲー嬉しそうだ。結局15000円以上は買ったという。恐るべしミニルアー魂。「よ〜っし、次の店行くぞ〜」と歩き出すおいら達。太陽はほぼ真上に上がり日光は最強状態になっていた。		歩いても歩いても、それらしき建物が見えない。「ふー」とか「あ〜」とかいう声がでる。地図を見ながら「次に曲がり角が有れば・・・」というみうらさん。朝から歩きっぱなしで足も痛くなってきたおいら（笑）。すると「あそこだ！あそこだ！」とみうらさん。確かにそれらしき建物発見。 　早速中にはいると、無茶苦茶広かった。流石お勧めの店だ。ルアーコーナーに行ってみると、そこはみうらさんにとっての宝の山（その２）だった。ふたたび買い物カゴにザックザックと買い込んでいた。おいらは書籍コーナーでノーザンテリトリーの釣りマップを購入。またしても15000円以上もみうらさんは買い込んだ。みうらさん目標達成（爆）。 　その後来た道を戻り駅前ショッピングセンターへ・・・。「昼飯でも・・・」と思い物色するがどこの店もイマイチ。ビールも売ってはいないようだ。「もう一度カフェにいきビールにしましょう〜」ということに決めた。再び歩き出すおいら達。		空いているお店を見つけ、中に入る。ビールとやきそばやフィッシュ＆チップス等つまみを頼む。ライトビールが無茶苦茶旨いです。もう１本飲んでしまった（笑）。それでも出発までにまだ５時間はある。しかしおいら達３人には「もう動きたくな〜い」という空気が蔓延してきた。 　ダーウィンのホテルで飲むワイン＋晩飯、翌朝の朝飯を買って空港に入っちゃいましょう〜と言うことになった。スーパーの「ウールワース」に向かう。持っていた地図には記されていなかったので勘を頼りに行く。買い物を済ませ空港へ。今度はタクシー乗り場が分からない。 　これもやっとの事で探し出し、ケアンズ空港へ。ロビーでは思いっきり昼寝をするおいら。ダーウィンへは定刻通りに出発し、到着。朝預けた荷物も無事到着していた。ホテルへはタクシーで移動。チェックインも問題なく済み、翌日の重量軽減のためロッドを抜き出しバズーカをフロントに預ける。ようやっとワインを開け３人で乾杯。「遠くまで来たね〜」と３人で話す。

	本日のタックル
	カメラ：CANON EOS KISS DN + バッテリーグリップBG-E3
	レンズ：CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
	CF：PQI　QCF10-4G