2006年11月１日〜８日・オーストラリア連邦・ノーザンテリトリー州メルヴィル島

本日もみうらさんのアラームで起きあがる。アラームが鳴る前に何となくは目覚めているのだけれど・・・。前日のように「潮が引いて・・・」と急がされないようにまだ暗いうちに身支度を始める。６時半過ぎには既に食堂へ向かう。しかし飲んだくれ親父連中は既にコーヒーを飲んでいた。やはり年寄りは朝が早いようだ（笑）。 　おいらもコーヒーを飲んで目を覚ます。そうしていると朝食のおかずが出てきた。スクランブルエッグとベーコンだ。オーストラリアは農産国だけあってベーコンが無茶苦茶美味かった。なんか「肉食ってる〜」って感じにさせるベーコンだった。ただ、食べ過ぎるとちょっと胸焼けしますが・・・。前日と同じようにメロンを食って朝食を締める。		朝食も終わりかけの頃、ケビンが「ビールは何本船に積む？」と聞いてきた。前日は１人１本で３本積んだけど、なんとなく足りない感じだったので３人で「５本」と頼むのだった。「OK！」とケビンが言う。おいら達は食堂を後にして、部屋に戻る。ストッパーを飲んだりトイレに行ったりして出発の準備を整える。 　「そろそろかな〜」とタックルを持って、桟橋に向かう。酔っぱらい親父達は既に出港していた。おいら達もボートに乗り込んで出発する。本日もロッジより南方向に進路を向ける。やはり潮の引き具合が気になるのか「鰐ヶ浜」に到達してからスロットルを開けるのだった。昨日は合羽のズボンだけはいていたのだが、本日はなんも無し。		「ちょっと空気が冷たいかな・・・」と熱帯の地で思うおいらであった。30分ほど走り最初のポイントに到着。ちょこちょことキャスティング開始するが出ない。するとあつしさんにヒットする。あいかわらずジャンプでバラと判る。本日は昨日の反省なのか?超シャロー用にトリプルインパクト85を結んでいた。サイズは50センチクラスでアベレージだった。 　その後ケビンが「クッコココロ〜」と言いながら川の一方を指指す。「何？何？」と思いながら見ると、細身の丸太が浮いていた。あつしさんが「TOORUさん、ワニ！ワニ！」と言いながらカメラを取りだした。その丸太にはイボイボが付いていた。良くテレビで見る１カットだった。
「クッコココロ〜ってクロコダイルって言ってるのか〜」と思うおいら（爆）。おいらもカメラをだしてシャッターを押すが、レンズが広角なのでちゃんと撮れているか不安。後に見てみるとやはり枯れ木くらいにしか見えなかった。広角と望遠の両立に唸るおいらだった。ポイント移動してクリークをさかのぼる。枯れ木絡みのワンドのポイントに入る。 　ミノー中心にキャスティングするが反応無し・・・。「移動かな〜？」と思っているとケビンがエンジンをチェックし始めた。「ん？なんかトラブルか？」と思っていると、船縁のアンテナを立てて無線で連絡を始めた。「結構ヤバイ？？？」と心配になるが、無線には誰も反応しない・・・。そのうちに流心にボートを動かし、アンカーを打った。		船外機のカバーを開けて、なんか調整を始める。「なんか違うプライヤー持ってるか〜？」と自分の使っているプライヤーを見せながら、おいら達に聞く。おいら達が使っているプライヤーを全部見せるとその中から１本握り、船外機へと格闘を始めるのだった。 　アンカーを打った所は先ほど無反応なポイントの真ん前だった。「折角だから釣りするか・・・」と思う。ちょっと距離が離れているのでスピニングタックルでポッパーを使うことにした。フルキャストすると丁度枯れ木の際に落ちた。「ポコポコ・・・」とアクションを入れると「バシュ」と吸い込み音がした。ラインスラックがでているので手元には脈動が伝わってこない。		遠いのでポッパーが食われているか良く判らない。適当なタイミングで「おりゃ〜」とフッキング。「すぽーーーーん」とポッパーだけが飛んできた。「くやしーーー」と思う反面、「なんだ〜、いるじゃん」とも思うのだった。ラインを巻き取りもう一度キャスティング・・・。「ポコポコポコ・・・」と今度はやや早めにアクションを付ける。 　「バシャッ」またでた。今度も「おっしゃ〜」とあわせるがポッパーがブーメランのように帰ってきた。このポッパーへの反応をみて、休んでいたあつしさん、みうらさんもロッドを握るのだった。「くっそ〜」と今度は枯れ木の反対側にキャスティング・・・。「ポコポコ」「バッシャーン」「おりゃー」「まただ〜（泣）」と壊れたレコードかデジャブーのように繰り返しが続く。
「よーーーっし」と今度は枯れ木をダイレクトに狙った。すると今度はラインが枯れ木に絡みながらポッパー着水。引っかかったままアクションを付けると「ポコンポコン」とポップ音がなった。「これで食うなら食ってみろ〜」とちょっと投げやりなおいら。すると「ボフッ」と吸い込み音。「なにー」とフッキングするおいら。今度はズシリと魚の重みが伝わった。 　しかし、今度はラインが枯れ木に絡まったままだ（爆）。リールにラインを巻くと掛かったバラが空中に持ち上げられた。しかしそれからは動かしようが無い。ラインを緩めればバラは水中に入るくらいだ。それもなんか癪に触るし・・・。サイズ的にはアベレージサイズだ。外しに行こうにもエンジンは調整中だし・・・。		なんとか外そうとラインを揺すったり、張ったりしていたら掛かっていたバラがするりと外れて逃げていった。残ったのは枯れ木に絡まったおいらのポッパーだけ・・・。「はい、休憩・・・」とおいらはロッドから出ているラインを張ったまま開店休業となった。なんか本日の行く末を心配させるような出来事だ・・・。 　そんなおいらを尻目にみうらさんにバラヒット・・・。なんとなく「おいらのバラかも〜」と思う。引っかかったままのロッドをおいて写真を撮ってあげる。しばらくすると、「ひっと」と再びみうらさん。そうしているうちにエンジンが直ったようだ。エンジン始動。アンカー回収。おいらのポッパーも回収（爆）。		そしてポイント移動。なんとなく「今日はイエローマジックはダメかも・・・」とメガバス・ポップマックスを結ぶ。しかし、このポッパーはエラの部分に水が抜ける穴があって、イマイチスプラッシュが不足気味。ポップＸも同様でこの超マッディな場所では不向きなような気がした。ティムコのブラックペッパーにしてみるが交換したフックが大きめで、時々前後のフックがオマツリしてしまう。 　マッディと言えば今日の釣り場所もマッディなのだが、昨日よりは幾分透明度がある感じだ。昨日は雷雨直後だったからなのか？、今日のポイントが幾分流れがあるようなポイントだからなのか？。ポイントがメルヴィル島側なのか？潮はまだどんどん引いていく。潮止まりまでにはリズムを取り戻さねば・・・と、ちょっと焦るおいら。
ランガンで流れ込み中心にポイントをドンドン探っていく。みうらさんに良いサイズのクィーンフィッシュが釣れた。ロッジの桟橋では既に釣っていたが、ボートでは初だったのかな〜？これも記念写真する。その後、みうらさん〜あつしさんと順番が決まっているように２人が交替でバイトがあったりヒットしたりする。何故かおいらだけが蚊帳の外って感じになってしまった。 　ケビンは「スネークを使え・・・」と言う。おいらは素直にハマクルをキャスティング・・・。何カ所目かのポイントで「バシュ」とバラが出た。「ひさびさ〜」と叫びながらフッキング数回（笑）。アベレージサイズのバラだったけれど無茶苦茶嬉しかった。リリースするときもちゃんとエラに水を何回も通してあげてから放してあげたのだった。		「これでリズムが戻るかな〜」と考えながら、ポイント移動。あつしさんに「ヒット」する。強烈にラインを引っ張ってボートの下を通り越し、反対側に出ていった。「あつしさんでかそうだね〜」と声をかけるが返事がない。かなり真剣な雰囲気。エンジンの下を回し船底をかわす。その強烈な引きにケビンがあつしさんの体を支える。 　しかし次の瞬間、「ブツッ」とラインが切れた。「あ〜惜しいな〜」と思うおいらに、「ワニでした」とあつしさん（笑）。「え・・・？」とおいら。「どうせなら取りたかった・・・」とあつしさん。「おいおい、ランディングはどうするのよ〜」と思うおいらだった。しかし、ワニの引きは強烈でおそらくＧＴタックルは必要だと思う（爆）。		気分転換に６フィートのロッドにスマッシュミノー100ＳＰを結び、使ってみる。適当に重量があって投げやすい。ポイント移動の時、誰もフロントデッキに立たなかったので（不運なおいらに譲ってくれたか・・・？）、トントンとデッキに上り、流れ出していて水深がありそうな所にキャスティング・・・。トイッチとジャークの中間みたいな動きをさせた時、「ゴツン」とヒット。 　「あ、これ大きい」と思った瞬間フッキング。「ドババババッ」と目の前でエラ洗い。見事なジャンプにおいら惚れ惚れ。サイズ的には70センチ前後かな〜という感じ。あつしさんがバッグからビデオを出しながら「はい、ゆっくりね〜」と言っている。だけど今日のおいらにはそんな余裕など全然無い。「早く上げちゃいた〜い」と思うのであった。
ビデオを撮りながら「はい、ジャンプさせて〜」とあつしさん。別にそんな気は無いけれど、強引なファイトになってしまうおいら・・・。そして「フッ」とテンションが無くなってしまった（泣）。「あ〜（×_×）」リズムが悪い日はこんなもんなのね。今日１日が終わった感じがした。 　そんなおいらとは正反対に調子を上げていくあつしさん。「ヒット」の声に振り返るとロッドがいい感じで曲がっている。ネットに収まったのは「スレッドフィンサーモン」だった。胸びれのところから生えている何本ものヒゲ状のヒレが特徴だ。		ポイント移動。太陽が真上付近で照りつける。ケビンは昨日の爆釣ポイントへとやってきた。潮の状況が違うのか？昨日とはまた風景が違う感じだったが、「あ〜ここは昨日のスーパーシャローポイントだ〜」と叫んだ。おいらも気合いが入る。 　しかし今日のおいらはどうしようもない。ハマクルからポッパー、ミノーまでいろいろ取り替えてみても全然反応無し。魚の状況も昨日とは違い少ないし、活性も低いようで生命感が無い。しかし、リズムに乗っているあつしさんは違うようで、ここでもバラをヒットさせるのだった。		ケビンも状況が悪いのを感じているようで、10分程いただけでここを見きるのだった。次は・・・、ロッジを大きく通り越し北側へと行った。しかし潮はドンドン上がりだし何となく終了の気配。時刻は既に午後２時過ぎ。前日のランチ無しが気になったので、ランチタイムにすることにした。 　風通しの良い日陰に行き、ランチボックスを開ける。パンとチーズ、ハムが入っていた。各自それぞれサンドウィッチを作り食べる。パンを１枚食べてビールを飲むと結構満ち足りた感じがした。ケビンも待ちかねたようにガツガツと食っていた。やはり腹減るよな〜（笑）。
昼飯後、すこしまったりな時間が過ぎる。すると、酔っぱらい親父達の船がおいら達を見つけ、凄い勢いで入ってきた。そして「お〜い、今日は昼飯食ったのか〜」と言った。どうやら、前日昼飯も食わずにひたすら釣り続けていたのが評判になっていたらしい（爆笑）。 　親父達のボートを覗くと缶ビールの空き缶が山のように積まれていた。「こいつらは、釣りに来たのか〜？ビールのみに来たのか〜？どっちだ〜？」と思う。当然「ビールの方だよな」と自問自答。おいらだって釣りに来ているときにあんなに飲まないぞ〜（笑）		「この後だが・・・」とケビンが話をした。「この辺のバラポイントを叩いてから、マッドクラブのカゴをチェックしてみよう。そして最後はアンカーを打ってジューフィッシュやろう」とケビン。「マッドクラブ」ときいてカニフリークのあつしさんが喜んだ。 　とりあえずバラポイントへ・・・。やはり、なんとなくバラ釣りは無理な感じの潮具合だった。ちょこちょこと投げて、「マッドクラブにしよう〜」と移動する。５分位走ると、カニ籠が沈んでいるポイントに到着。みうらさんがカゴを引き上げる。		中には中小型のマッドクラブが入っていた。「やったね」と声が上がる。みうらさんはロープを引っ張っただけなのに自分が取ったような顔をしていたのが気になるところだが、許してやろう。ケビンがカゴからカニを取りだしクーラーボックスに入れた。 　カゴにはメッキのぶつ切りを入れて、もう一度投入した。もう１個あるそうで、今度はあつしさんが引き上げることになった。しかし次のカゴにはカニは入って折らず、餌のメッキを入れて水中に戻すのだった。ちょっと残念・・・。
そして最後のジューフィッシュのポイントへ。なんか昨日より潮が流れている感じがする。適当なポイントでケビンがアンカーを入れる。ロープが張るが船は止まらない。アンカーが全然効いていないようだ。前日はマイケルの船に連結して固定したが、マイケルの船はいない。 　アンカーをあげてもう一度打ち直そうと言うことなんだろう。ケビンがアンカーロープを手繰り始めた・・・。しかし潮の流れが激しく、ごつい体格のケビンが肩で息をしていた。みうらさんが助っ人に入り、20分かけてアンカーを回収。この後もう一度アンカーを打つ体力も気力も無くなっていた。		この後もう一度バラ場所にはいるが、おいら達の集中力も無くなっていた。ミスキャスト連発。本日終了としてロッジに帰ることにした。ロッジに帰ると、親父達の宴会が始まっていた。おいら達は軽く挨拶してシャワーを浴びる。その後おいらは夕寝。２人は桟橋で釣り・・・。 　晩飯の時刻。今日のオカズはあつしさんの釣ったスレッドフィンサーモン。オックステールの煮込み、他だった。。ビールで乾杯しようと思ったら瓶のＶＢが出てきた。「？？？」と思ったら、缶ＶＢは親父達が飲み干したと言うことだ。なんか、某お○くぼさんの集団のようだ（笑）。		「瓶の方が旨いかも・・・」と話しながら、ワインへと移行する。みうらさんが選定する。昨日と違うワインを持ってきた。昨日のワインは無かったそうだ。何故かというと親父達が飲み干してしまったから・・・（笑）。何とも凄まじい親父達だな〜と思うのだった。 　ケビンがやって来て、「なんか釣りたい魚があるか・・・？」というので、今回まだ姿を見ていない「マングローブジャック」を釣っておきたいな〜と伝えると「ＯＫ」と答えた。ちなみに今まで「ケビン」と読んでいたが、実は「クリス」であることが判明。これからは「クリス」と呼ぶことになったのだった（爆）。

	本日のタックル その１
	カメラ：CANON EOS KISS DN + バッテリーグリップBG-E3
	レンズ：CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
	CF：PQI　QCF10-4G
	本日のタックル その２
	ロッド：BASS STOP製カスタムロッド 5.6ft
	リール：シマノ アンタレスDC7
	ライン：SUNLINE Ｄ-1 ＨＹＢＲＩＤ ＰＥ船 2.5号150ｍ
	リーダー：よつあみDMVリーダー 50lb １ヒロ
	ルアー：JACKALL デカハマクルR 他
	本日のタックル その３
	ロッド：SMITH BA-60WM
	リール：シマノ カルカッタDC250
	ライン：VARIVAS アバニ10×10 マックスパワー３号150ｍ
	リーダー：よつあみDMVリーダー 50lb １ヒロ
	ルアー：JACKALL ＳＭＡＳＨミノー100ＳＰ他
	本日のタックル その４
	ロッド：EVERGREEN コンバットスティック CSS-55M 5'8"
	リール：シマノ ツインパワー3000
	ライン１：SUNLINE CASTAWAY 16lb 90ｍ
	ライン２：SUNLINE Ｄ-1 ＨＹＢＲＩＤ ＰＥ船２号150ｍ
	リーダー：よつあみDMVリーダー 50lb or 35lb １ヒロ
	ルアー：ダイリツ イエローマジック 他
	本日のタックル その５
	ロッド：G-Craft FIGHTING DOLPHIN 622GJ-M
	リール：シマノ ツインパワー5000HG
	ライン：よつあみ JIGMAN２号300ｍ
	リーダー：よつあみDMVリーダー 50lb １ヒロ
	ルアー：結局結ばず(^^ゞ