2006年11月１日〜８日・オーストラリア連邦・ノーザンテリトリー州メルヴィル島

最終日。いつものようにみうらさんのアラームで起きあがる。６時半過ぎに食堂へ行く。するとロッジのおばちゃんに「△×○○■♪・・・」と声をかけられる。おいら「？？？」なんだか「ＫＥＹ・・・」と言っている。みうらさんが助っ人に来る。「・・・」あえなく撃沈。 　あつしさん登場。「鍵掛けていくと部屋の掃除できないから、掛けないでって・・・」と通訳し解決（笑）。朝食のオカズはポーチドエッグとフランクフルト系ソーセージ、ベーコンだった。「今日も昼飯はどうなることか・・・」と思い、いつものようにきっちりと食べ、メロンで締めた。		７時半前には出港。今日もガイドはクリス（旧ケビン）だ。昨日と同じようにビールを５本積み込んだ。もちろんランチボックスも・・・。今日は早めに上がらなければならないだろうから、気持ちが急ぐ。潮も引かないのに７時半前には桟橋から出発する。 　本日は朝から天気が良い。紫外線も強そうだ。桟橋を出て、南方向に進路をとる。潮位がまだ高いのですぐスロットル前回でポイントに向かう。30分程走りポイント到着。小さな野池状のポイントだ。左舷側で舐めるようポイントを叩きながら船を進める。		「いかにも・・・」というマングローブの根元においらのスマッシュミノーが入っていった。するするとリーリングすると「ゴツ」とヒット。「バシャバシャ！」とバラが飛んだ。「ヒット」と叫ぶおいら。「今日は昨日と違うぞ〜」と思うおいら。 　サイズはアベレージのようだ。クリスに掬って貰う。「もしかして今回最後のバラかもしれないから写真撮って〜」とお願いする。続いてみうらさんにヒット、これはメッキだった。良さそうなポイントだが潮位がまだ高すぎるかな〜って感じで、ポイント移動する。
小さな流れ込みのポイントだ。クリスがバラを見つけたらしく「こっちを狙え・・・」と方向を腕を伸ばして指し示す。おいらその方向に投げる。「ＯＫ」という感じで親指を突き上げるクリス。しかし、バラはヒットしない。するとあつしさんが知らぬ顔で「ヒット〜」させていた。 　ジャンプする姿はなかなか良型のようだ。多分70センチクラス。クリスがランディングする。ポイント移動。ここからしばらくは流れ込みポイントを叩いていく。流れ込みとの合流点が大きくワンドのようになっているポイントに到着した。手前側から順に攻めていく。		ここでみうらさん、あつしさんに揃ってマングローブジャックが釣れた。希望を出していたおいらには何故か釣れない・・・（泣）。20ｍ攻め上ったところで「ちょっと深場用のルアー」とクリスから指示が出た。おいらはバイブレーションを結ぶ。 　急に比重の違うルアーをキャスティングすると、タイミングが全然変わってしまい変。満足にポイントに入らないままここを離れるのだった。次のポイントで「ディープダイバーを付けて引っ張ってみる」とクリスが再び指示を出した。		後ろから引っ張れるのは２人位なので、あつしさんみうらさんに任せ、おいらは高切れしてしまったスピニングタックルのシステムを組む・・・。これでヒットするようならキャスティングするつもりのようだったが、トローリングは徒労に終わった（爆）。ポイント移動。 　流れ込みと枯れ木の複合ポイント。何気なくキャスティングしたみうらさんに何かがヒット。「おいといたら食った」そうだ。「なんだなんだ？」と寄せてきた魚は、良型のアーチャーフィッシュ（鉄砲魚：テッポウウオ）だった。今回初の魚に無茶苦茶うらやましかった〜〜〜。
ポイント移動。今度は流れ込みの合流点が丸く開けていて枯れ葉が溜まっているポイントだった。その枯れ葉はシェ−ドのパターンを作っている感じがした。ここでもクリスがバラを発見。示す方向にキャスティングするがおいらには釣れず・・・（下手）。 　「折角持ってきたのだから、フロッグでも投げてみるかな〜」と思っている間に、あつしさんに「ヒット」した。「なんか昨日のパターンじゃないか〜」と思ってしまうおいら。「まだ、いる」というクリスの言葉を裏付けるようにみうらさんに「ヒット」これも良型のようだ。		クリスがランディングして、写真を撮った。おいらとあつしさんはその間にもキャスティングを続ける・・・。すると「あっっっっっ」という声の瞬間「ドボン」という音が聞こえた。その音に振り返ると・・・、「TOORUさん、ゴメン」とみうらさんが言った。 　「ん？なになに？？？」とおいら。「TOORUさんのイエローキャッチャー（ボガグリップみたいなもの）をバラの口に付けたまま、逃げられてしまいました・・・」とみうらさん。「え〜」とおいら。「また、ネタになるようなことしちゃったね〜」と皆で笑うのだった。		ポイント移動。割としっかりしたクリークを遡っていく。何カ所目かで２本のクリークが交差しているポイントに付いた。「いかにも・・・」というポイント。交差点の角を狙ってキャスティングする。しかし思うようにはヒットしない。みうらさんに地味な病気のハタがヒット。 　「やっと来たか・・・」と思う。今度はあつしさんのルアーがおいらの目の前を通過・・・。するとその後を「すーーーー」と良型のバラが追ってきた。ルアーを食う瞬間にピックアップ・・・（泣）。目標を見失って苛立つバラ。みうらさんがヒョロヒョロと投げた。
バラの目の前にポチャンと落ちた。バラは何も考えずに「パクリ」と食った。「ヒット」みうらさんが吠えた。「おいらのバラが〜〜〜」あつしさんは泣いた（爆）。まさに「トンビに油揚げ」を見た思いだった。サイズは60センチオーバーの良型だった。 　次のポイント移動は結構長く、付いたポイントは広大なシャローフラットなポイントだった。潮が引いたサンドバーまで50ｍ位はあるのだが、「浅くて、これ以上無理」とクリス。船を岸と平行な向きにしてキャスティング。ルアーは「トップ・・・」とクリス。		「ようしポッパーじゃぁ〜」とおいら。「ポコンポコン」とポーズを入れながら誘う。時々「バシャ」と出るが、全然乗らない。「悪夢再び・・・」と思う。みうらさんやあつしさんにはマングローブジャックが釣れている。って、マングローブジャックしか釣れていない・・・。 　「なんとしても・・・」とルアーをハマクルＲに交換。気合いのキャスティング・・・に力が空回りのバックラッシュ（爆）。ほどき終わってロッドティップを「ツンツン」と動かすと、「ガツン」とヒット。「納得いかねーヒットの仕方ーーーー」とおいら。		しかも一部始終をみうらさんに見られていたのが悲しかった（笑）。まずまずの引きを見せたのは、やはりマングローブジャックだった。希望の魚がでて、まずは満足するおいらだった。しかし、時折、岸ギリギリで長めの魚が「ドッカーン」とボイルしている。 　気になってしょうがない。気合いのキャスティングしてみるが微妙に届かない。また忘れた頃に「ドッカーン」とボイルする・・・。そろそろ干潮の潮止まりらしく、ボートの進路が思い通りにいかなくなった。途中で引き返す事があったり・・・。
ポイント移動。丸い形のマングローブに囲まれた小ワンドって感じのポイントだ。何気なくキャスティングしているとマングローブに引っかけ続ける。「そろそろ集中力が切れたかな〜？」とおもうおいら。すると「今朝来たポイントだよ」とクリスが言った。 　そういえば、朝一に来ておいらがバラ釣ったポイントだった。水が引いてしまうと全然印象が変わってしまう。「へ〜、そうか〜」とひっかっかったルアーを外そうともがきながら思うのであった。続いてみうらさんも引っかけた・・・。あつしさん一人がキャスティングを続ける。		一区切りついたところで回収作業。まずはみうらさんのルアー。船を寄せてロッドを突っ込むが、なかなか外れない。船に積んでいるルアー回収棒を海中に突っ込むみうらさん。おいらがよそ見していると「あっっっ」とみうらさんの声に振り向く・・・。 　「ルアーの回収棒を落としちゃった・・・」とみうらさん。「またかい・・・」とあつしさんとおいら。ルアー落として引っかけられないかな〜とルアーの垂らしを無くして、ロッドを水中に突っ込む。・・・するとラインが引っかかってきた。クリスがそれを手繰り回収。		「あやうく二重遭難になるとこだった・・・」と思うおいらだった。「みんな疲れてきたのかな〜」と思う。ポイント移動。時間的にもそろそろラストポイントだと思う。クリスには「午後３時にはロッジに戻りたい・・・」と伝えてある。 　移動しながらランチでも食うか〜とランチボックスを開けた。サンドウィッチを作って適当に食う。前を向いて気が付かないみうらさんに「昼飯食わないか〜」と声をかける。みうらさんもサンドウィッチを作っているとポイント到着。とりあえずパンを食うみうらさん。
最後のポイントは、昨日、一昨日と釣りをしたシャローポイントであった。すぐにキャスティング始めるあつしさんに「ヒット」60センチクラスゲット。みうらさんはサンドウィッチをお腹に押し込んで釣り開始。おいらも気合いのキャスティング・・・。 　しかし、ルアーを変えてもタックルを変えてもおいらは全然ダメ。一方あつしさんはバシバシ掛け続ける。「あつしさん、今は釣れない感じしないでしょ〜」と声をかけると、嬉しそうに笑っている。あつしさん本人もそう思っているようだ〜（笑）。		しかし、あつしさんのトリプルインパクトの威力は凄い。試し投げをしたときは、なんかスィッシュ音もそれほどではなく、アピールもイマイチで「使い方が分からない」と思ったルアーだったのだが・・・。みうらさんも今まで使ってはいなかった同型トリプルインパクトを結んだのだった。 　しばらくしてあつしさんヒット。直後にみうらさんにもヒット。ダブル・トリプルインパクトヒットだ・・・。早くランディングしたあつしさんは、みうらさんのを待つ。みうらさんもランディング。おいらは専属カメラマンのように写真を撮るのだった（ちょっと泣）。		ここでようやく時計を見る余裕ができた。２時40分頃だった。「ロッジに帰らないとダメじゃないか・・・」と思う。あつしさんも気が付きクリスと話をしている。「じゃ、後３投して終わり・・・」とあつしさんが宣言。 　「あいよ・・・」とおいら。ミノーのタックルで投げる。・・・が、その２投目に痛恨の根がかり（泣）。皆が３投するのを引っかかったロッドを持ったままひたすら待つのであった（悲）。しかも、おいらのルアーを回収している間投げてるし・・・＞２人。
「じゃ、帰りましょう〜」とボートをロッジに向ける。クーラーボックスからビールをとりだして３人で回し飲む。冷えたＶＢに「旨いな〜」と思う。頬をかすめていく風も気持ちよい・・・。「気持ちよいな〜」と思っていると、「ゴロゴロゴロ・・・」と雷が鳴った。 　毎日夕方が近づくと時報のように鳴る雷に慣れてきたおいらだったが、遠くの空には真っ暗な雲が見えた。「もしかして雨？雷雨になったらイヤだな〜」と思っているうちに桟橋に到着。いつもバーで迎えてくれる飲んだくれ親父達は一人もいなかった。		部屋に戻りタックルを片づけを始める。まずみうらさんがシャワーへ、次にあつしさんシャワーへ。時間がドンドン無くなり、おいらはシャワーを諦めパッキングに専念。午後４時には荷物を持って食堂へと行く。するとさっきの黒雲がやって来て、いわゆるバケツをひっくり返したような雨になった。 　食堂にはマイケルやクリスなのがいて話をしていた。雰囲気的に「このスコールでは飛行機は飛ばないよ・・・」という雰囲気だった。クリスともう一人のガイドが話をしていて「おいらに潜水艦のルアーを見せてくれ」と話した。パッキングしたバッグから取りだし差し出す。		今回は全然釣れなかったルアーだが、おもしろがっているので進呈することにした。３個で500円くらいで購入したルアーなのだが・・・。雨は全然止む様子は無い。テーブルのお菓子を摘みながら待つ。あつしさんはマイケルに「正しい刺身の作り方」を図を書いてレクチャーしていた。 　30〜40分ほどして雨が小降りになり、やがて止んだ。「南国のスコールってこんな感じなんだな〜」と思う。女性スタッフのケリーの運転で空港へと向かう。道路はスコール後でグッチョグッチョだった、雨期になると厳しいところだと思う。「さらば、Munupiロッジ・・・」
空港に着いたがまだ飛行機はいなかった。空港の係の人がやってきて、荷物やおいら達の重量を計る。何となく学校の身体測定を思い出させる重量計だった。７〜８分待っているとプロペラエンジンがした。その音は次第に大きくなり、着陸した。 　来たときと同じキャプテンが降りてきた。積み込む荷物を手押し車で運び飛行機に積み込む。おいら達に合図を送ってきたので飛行機に乗り込んだ。左のエンジンからスタートさせ、右もスタート。一度滑走路の端まで行き、折り返しで離陸する。あっという間に上空へ・・・。		下を見るとさっきまで釣りをしたであろうクリークがはっきりと見える。クネクネと曲がりくねるクリークに手つかずの自然を感じる。何度も何度もシャッターを押し、名残を惜しむのだった。20分程でメルヴィル島エリアを通過。「さらば、メルヴィル島・・・」 　ダーウィンの街並みが見え始めるとすぐに着陸。荷物をピックアップして後事務所でタクシーを呼んで貰い、ホテルへと向かう。チェックイン後預けてあったバズーカを受け取る。おいらは後回しにしてあったシャワーを浴びて、「やれやれ・・・」と落ち着くのだった。		「暗くなる前に街に行きましょう〜」ということで、晩飯がてら出かけることにした。段々繁華街に近づくと、オープンカフェにお客さんが増えだした。お土産やさんでいろいろ物色。あつしさんもみうらさんもお土産を買っていた。おいらは冷やかし専門。 　スーパーに入ると食材がいろいろ。「食材をここで買って、部屋で晩飯にしましょう〜」とうことになり、買い物をする。キッシュヤターキーハム、ポテトサラダ、ワインやビターを買い込んで部屋で最後の晩餐としたのだった。当然その夜は爆睡であった。

	本日のタックル その１
	カメラ：CANON EOS KISS DN + バッテリーグリップBG-E3
	レンズ：CANON EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
	CF：PQI　QCF10-4G
	本日のタックル その２
	ロッド：BASS STOP製カスタムロッド 5.6ft
	リール：シマノ アンタレスDC7
	ライン：SUNLINE Ｄ-1 ＨＹＢＲＩＤ ＰＥ船 2.5号150ｍ
	リーダー：よつあみDMVリーダー 50lb １ヒロ
	ルアー：JACKALL デカハマクルR 他
	本日のタックル その３
	ロッド：SMITH BA-60WM
	リール：シマノ カルカッタDC250
	ライン：VARIVAS アバニ10×10 マックスパワー３号150ｍ
	リーダー：よつあみDMVリーダー 50lb １ヒロ
	ルアー：JACKALL ＳＭＡＳＨミノー100ＳＰ他
	本日のタックル その４
	ロッド：EVERGREEN コンバットスティック CSS-55M 5'8"
	リール：シマノ ツインパワー3000
	ライン１：SUNLINE CASTAWAY 16lb 90ｍ
	ライン２：SUNLINE Ｄ-1 ＨＹＢＲＩＤ ＰＥ船２号150ｍ
	リーダー：よつあみDMVリーダー 50lb or 35lb １ヒロ
	ルアー：MEGABASS Lip-in-Bait他