1993年 ６月11〜14日　宮古島


＜６月11日編＞
　これが初めての遠征であった。それまでは飛行機に乗ってまで釣りに行くとは考えられなかったが、ついに「そんな人」になってしまったのか〜という感じであった。この遠征は「皆川哲さんと行く宮古島GTツアー」だった。飛行機が朝の７時過ぎに羽田発だったので、おいら達は無謀にも青森〜羽田を自動車で行くことにしたのだ・・・。
　深夜の東北道ひた走り、羽田についたのが朝の５時ちょっと前・・・。ロビー周辺でゴロゴロしていると皆川さん登場。初めて会う皆川さんは「熊」だった（笑）。搭乗案内があり飛行機に向かうとそこにはオモチャのような南西航空の小型機があった・・・。
　飛行機が離陸・・・。皆川さんは既に眠っていて、お茶と軽食が出るとそれを食べてまた眠った。その後着陸案内のアナウンスで起きた。旅慣れている人というのを見たような気がした。
　宮古空港に到着するとガイドのトラ坊が迎えに来てくれた。一路ＧＡＲＡＳＨＯＰへ・・・。暇なのでショアタックルを持って遊びに行った。釣りは駄目だったけれど、宮古島観光はできた。
　夜はホテルの晩飯を食い、明日に備えて早寝であった。		 　 ＜６月12日編＞
　ホテルのバイキング朝食を食べ、ロッドとタックルを持ってＧＡＲＡＳＨＯＰへ歩いて向かう。新婚旅行を兼ねて今日は島内観光の山田夫妻とは別行動となる。「俺もガーラ釣りに行きたい」という山田（夫）の目と「南の島への新婚旅行楽しいわ〜」という山田（妻）の目が対照的なのが印象的だった（笑）。
　ＧＡＲＡＳＨＯＰ到着したが早々に自動車に乗り平良港へ・・・。途中お弁当とお茶を買う。タックルを積み込んで出港する。真っ直ぐに八重干瀬へと向かう。右手に風力発電の風車が見える。しばらくすると池間島が見え、同時に宮古島と池間島を結ぶ池間大橋も見えた。その橋の下をくぐり船はドンドン走る。
　おいら達は初めて見るエメラルドグリーンの海とリーフ、青い空に一喜一憂していた。「南の島の楽園」という言葉を実感したのであった。　その船もポイントで止まった。「リーフの方に投げてください」と簡単なトラ坊の説明受け、キャスティングを始める。結ぶのはガラポップ65ｇ・・・。しかし距離が全然でない。練習の時の７割くらいの感じ。たまに皆川さんがトモからキャスティングするとおいらより20〜30ｍ位飛んでいた。しかし釣れない。全然でない・・・。「こんなツライ釣りだったのか〜」と思ったのだった。
　こんな感じで結局３人でダツが１本だった。悔しかったので夜は居酒屋に飲みに行った（笑）。
　
　
　
＜６月13日編＞
　３日目はＧＴではなく、伊良部島の沖釣り大会への参加であった。３時頃起床しＧＡＲＡＳＨＯＰへ・・・。今日は山田（夫）も釣りの日なので嬉しそうだ・・・。平良港ではおいら達が乗船する伊良部の船が待っていた。割と大きめの船なのでちょっとだけ安心する。事務局？の人から弁当と何故か泡盛を１本貰い乗船した。ミヨシに板がわたしてあったのでそこに座る。皆川さんは船底の部屋には入り眠る体勢に入っている。
　ゆっくりと出港。船の回りでは初めて見る夜光虫に驚く・・・。すると、船頭のお父さんらしき人が先ほどの泡盛を差し出して「飲め」と言う。さすがに朝３時起きで、生の泡盛は飲めなかった・・・（笑）。
　船は沖に出ると段々揺れてきた。足は突っ張り、腕はイスがわりの板を握りしめていた。すると突然エンジン停止（オイオイ）。船頭さんがエンジンルームに潜り込む・・・。不安な感じで30分・・・。なんとかエンジンが復活。
　ポイント到着。うねりが厳しい・・・。山田さんはルアー釣りに飢えていたのでジギングすると言い、ミヨシに立った。が、立っていたのも30秒。うねりに負けて座ってしまった（笑）。おいらは、それを見てキビナゴふかせをする。カツオが入れ食いだったが、もっと凄かったのが船頭さんの入れ食いだった。ぶっとい１本竿でキビナゴをつけ釣りまくっている。時折引き抜いたカツオやツムブリがおいらにむかって飛んできた。		 　釣りを終え港に帰ったら見知らぬ漁港だった。船は伊良部漁港に着いたのだった。折角だから閉会式に出てみることに・・・。大会の表彰式の前に、沖縄民謡や三線の出し物があった。生の沖縄民謡はそれはそれは素晴らしく、痛いほどの直射日光と真っ青な空の色と相まっておいらの心の中でベスト３にはいる思い出のシーンとなっている・・・。
　大会の結果は、なんとおいら達の船が船部門で優勝？か２位？だった・・・。もう一つなんかの賞にはいったけれど忘れてしまった。伊良部港にはトラ坊に迎えに来て貰って、宮古島へ戻った。

＜６月14日編＞
　なんとなく終わってしまった宮古島遠征だった。もう１日か２日釣りをしたかったような・・・。とりあえず、ホテルの朝飯を食って近所にお土産を買いに出た。オリオンビールが気に入ったので１箱買って自宅に送ったしかし、青森に帰ってディスカウント酒屋を見たらオリオンビールが売っていて落胆してしまった（笑）。　それでも午前中暇だったので、車で15分ほどのなんとかビーチに行った。そこは絵に描いたような南国の砂浜であった。皆川さんが新婚旅行の山田夫妻のために連れてきたようだ・・・。皆川さんはツーショット写真をたくさん撮っていた。
　いよいよ宮古島を離れるときがきた。トラ坊に送って貰い空港到着。羽田直行便に乗り込む。帰りは疲れていたのかぐっすりと眠った。羽田ではこれから新婚旅行の続きをする山田夫妻と別れ、電車で青森へと帰った。