2004年２月10日〜18日・ニュージーランド・ギズボーン

現地時間11時前位ににオークランド到着。早速入国審査に向かう・・・。同時刻に到着便があったのか中国系、韓国系とおいら達日本人系と入り混ざり列に並ぶ・・・。家族やグループは集団で審査を受けられるようだ。おいらと鎌田さんは一緒に審査を受ける。列に並んで結構待ったのだが、入国審査自体はあっさりと終了した。 　荷物をピックアップしてカートに積み込む。しかし、おいらと中野ちゃんは食品を持ち込んでいため検疫へ行って申告をしなければならない。ニュージーランドはオーストラリアと共に食品持ち込みに厳しい国なのだそうだ・・・。初めての検疫に緊張感が漂う・・・。 　ちょいと周りを見るとハングル文字の入った大量の発泡箱を持ち込んでいる韓国人達がいた。それはカートに７〜８個も山積みにしているのだった。なんというか、オークランドで「世界韓国料理選手権大会」があるのではないのか〜と思うくらいである。そんな人が多いので検疫にもまた長い列ができてしまった。		鎌田さんとムナディさんは、すんなりと外に出ていってしまったようだった。ムナディさんは「すぐに戻ってくるからね・・・」と言っていたが、一度税関検疫場所を出てしまってからもう一度戻れるとは思えない・・・。やはり、しばらくしても戻ってくる気配がない・・・。 　15〜20分程待って、やっとおいら達の順番がやってきた。人の仕分け？をしているおばちゃんがおいらの申告書を見て「あんた達はあっちよ〜」と混んでいる韓国人達の列から違うカウンターに行けと指示するのだった。おいら達が行くと、前の人が丁度終わったところだった。 　カウンターの担当は中年のおばちゃんだった。おいら達を呼ぶ・・・のでカートを押してカウンターへ向かう。「食い物を自分で出して〜」と言う。おいらはあらかじめまとめてあったスーパーの袋をとりだす。「これで全部ですか？」と聞くので、正直に「全部でし・・・」と答える。		検閲官のおばちゃんは袋の中をのぞき込む。「日高昆布はなんて説明すれば良いかな〜」等と考えていたが、袋の中の食材には何もふれなかった・・・。ちょっと拍子抜けするおいらだが、「それではそのバッグの中を実際に見ます」と検疫官。何もない筈だが緊張するおいら・・・。 　「よっこらしょ！」とジグやリールでクソ重いバッグを机の上に持ちあげる。ファスナーが開いたままのおいらのバッグの中に手を突っ込み探す・・・。ジグバッグの柄が検閲官の手に引っ掛かる。それを持ちあげようとする検疫官・・・だが、１０キロ近くあるであろうそのバッグは簡単には持ちあがらない。 　数分間格闘したが結局あきらめたようだ（笑）。「ＯＫ、ＯＫ」と渋い笑顔で言った。おいらもちょっと引きつった笑顔でにっこりと笑う（・・・のつもり）。次は中野ちゃんの番で、おいらと同じように自分で食材を提示する。味噌をとり出した瞬間に「オー、ミソ！」と検疫官・・・。
ちょっと拍子抜けの中野ちゃん・・・。ちょっと前から「ムナディさん、味噌ってなんて説明したらいいの？」「ビーンズペーストで良いんじゃないの？」と学習していたのだが、検疫官のおばちゃんは既に味噌を知っていたのだった。恐るべしＮＺの検閲官（笑）。 　その後あっちにいけと言われた先には、再びＸ線検査の装置があった。おいらはそんなに海外に行ったことが有るわけではないが、入国の際にＸ線を通したのは、初めてだ・・・。これもテロの影響なのだろう・・・。面倒な世の中になったものだ・・・。 　外に出て鎌田さん達と合流。ムナディさんは「一度外に出たら、もう戻れなかった。ゴメンネ〜」と言う（笑）。とりあえず両替所に行き、ムナディさんがキャンセルに伴う返金350$があったので、「なんも使わないでしょ？」と８千円を両替した。 　その後、国際線の乗り場から国内線乗り場に移動・・・。無料の連絡バスが定期的（１０〜２０分間隔？）があるので、非常に便利だ。バスが停まった瞬間にバズーカやらバッグやらを他のお客さんに迷惑にならないようにバタバタと積み込む・・・。10分ほどで国内線へ到着する。　早速チェックインすることに・・・。 　ニュージーランド航空のカウンターで並んで待っていると、制服を着たおっちゃんが「こっちこっち」とおいら達を呼ぶ・・・。見るとそっちのカウンターには「グループチェックイン」と書いてある。おいら達は４人でグループと言えばグループだが、それでも良いらしい。		「ラッキー」と思いながら列から外れ、おっちゃんのカウンターへ向かう。おっちゃんは荷物を次から次へと台にのっける。カウンターの前には「預け荷物は２０キロまで手荷物は７キロまで・・・」と書いてある貼り紙がムチャクチャ気になったのだが、おっちゃんとムナディさんは快調に会話を弾ませていく・・・。 「この雰囲気だと重量オーバーも無いな〜」と思っていたら、「○○キロオーバーだから○○ドルオーバーチャージです！」と言う。「なんだと〜(-_-#)」と思うが、ムナディさんが自分の空っぽのディバックをおっちゃんに渡し、「私のは全然カルイヨー、だからトータルでカルイヨー」と言った。おっちゃんは確かめるようにそれを持ちあげ、「ＯＫ、ノープロブレム！」と言うのだった・・・（多分）。 　出発時刻まで暇なのでビールを飲んで時間をやりすごすことに・・・。カフェがあってビールと軽食を売っていた・・・。地元のビールを冷蔵庫から取り出し、支払いの列に並ぶ・・・。「軽く食った方がいいのかな〜？」と思うが、あれこれ注文するのが面倒でパス。ビールのみの支払いをして椅子に戻る。なかなか美味しいビールで、もう１本飲むことにした・・・（笑）。 　ふと見るとＰＣがあった・・・。近寄ってみるとネットに接続にしてるようだった。残念なことに日本語には対応していなかったが、おいらのＨＰのリンクページから勘を働かせてクリックしていく・・・。適当なＢＢＳにローマ字で書き込みをする・・・。		ネットにも待ち時間にもいいかげん飽きたころに出発時刻が近づいてきた。カフェと正反対にある搭乗ゲートにぞろぞろと向かう・・・。更にゲート前で30分待ってから搭乗が始まった。チケットをもぎって貰い、乗り場に向かう。 　そこには小さなプロペラ機がそこにいた。片側の窓の数を数えると８個だった。小さい飛行機好きのおいらは結構嬉しいぞ〜（笑）。乗り込むと真ん中に細い通路があり、片側１列の椅子があった。狭苦しい足下にディバックとカメラバックを押し込んで座る。 　おいらの前に座っていたおじさんがすぐに取り出したのが釣り雑誌だった。凄く気になってチラチラとのぞき込む。雑誌ではキングフィッシュ（ヒラマサ）の特集が組まれていた・・・。それでも昨夜の寝不足からなのか、離陸後すぐに眠りに落ちてしまった。 　飛行機の姿勢の変化で目が覚める。着陸態勢に入ったようだ・・・。時計を見ると45分ほどの経っていた。すんなりとギズボーン空港に着陸・・・。すぐに飛行機の窓に雨の斜めの点線が引かれた。さほど強くないようだがが雨が降っているようだ・・・（泣）。 　飛行機を降りて荷物が運ばれてくるのを待つ・・・。他の乗客には迎えの人などが来ており、いかにも久々の「家族の再会」というような場面を目撃する・・・。ちょっとだけ映画の一場面のような感じがした・・・。荷物を積み込んだトレーラーがやってきてそれぞれ荷物をピックアップする。
ムナディさんが１BOXのタクシーを呼んだそうだが、しばらく待ってもなかなか来ない。待ちくたびれたので、空港にやってきた流しの１BOXタクシーに話をつけた・・・。すぐに乗り込み、空港を後にする・・・。タクシーの運ちゃんは「帰りも頼むぜ〜」と早速と商売ッ気を出していた（笑） 　途中スーパーマーケットにより、ビールやワイン、その他の食材を購入する。鎌田さんは「スモークサーモンが食べた〜〜〜い」と購入。ニュージーランドのスーパーもオーストラリアのスーパーと同じように肉屋部門が無茶苦茶充実している。特にハムやサラミの充実さには感動・・・。 なんとかサラミを食いたくて、鎌田さんに「サラミ美味しそうだよね・・・」と言う。しかし鎌田さんはそんなおいらをシカトして沈黙する・・・。魚部門ではどちらかというと貝類が目立っていたが鮮度はイマイチな感じで、加工品が多かった。しかしシマアジが１本そのまま売っていて、それを発見したおいら達一行は「おーシマアジがあるよ〜」と意味もなく盛り上がる・・・。 　野菜部門でハプカ（アラ）鍋に入れる野菜を購入したかった。が、めぼしいモノはネギくらいだった。後は使えそうな感じの野菜がなかったが、人参、マッシュルーム、サラダ向けって感じの葉っぱを購入した。 　「カップヌードルをどうしても買いたい！」という中野ちゃんの強い希望があり、もう１件別なスーパーへ行く。ここには日本食材もいくつかおいてあり、ワサビや醤油などがあった。		更に真空パックのうどんを購入する。中野ちゃんは製造国不明のカップヌードルを４〜５種買い込んでいた。 　ようやっとモーテルに到着する。部屋に入って荷物をほどいていると、支配人のおっちゃんが自分のフィッシングボートを見せたいという。しょうがない（笑）のでモーテル事務所裏手のガレージにボートを見に行く。そこには22〜23フィート位のボートがトレーラーに乗せられて置いてあった。 　船の周辺にはトローリングタックルが散在していた。他の釣り人に自分のタックルやボートを見せたがるのは釣り人の万国共通の気持ちだと思った（笑）。明日からの釣りには不要なバズーカやバッグはモーテルに預かって貰うことになった。とりあえずその選別をする。 　とりあえず買ってきたビールとつまみを開けて乾杯する( ^_^)／□☆□＼(^_^ )。鎌田さんのお薦めのスモークサーモンが旨い・・・。ふと買い物袋を見るとスライスサラミが入っていた。「ん？誰が買ったの〜？」と聞くと、「私が買いました・・・」と中野ちゃん。早速開けて皿に並べる・・・。食おうとすると・・・、「こっちのサラミはまずいぞ〜」と鎌田さんが言う・・・。 　いきなり手が止まるおいら・・・（爆）。スモークサーモンを食べて様子をうかがう・・・。鎌田さんがチャレンジャーとなって一切れ食う・・・。「・・・うっ、まず！」更に手が止まるおいら（笑）。よく見るとスライスサラミは５種類あった。種類別に分けてみる・・・。		「TOORUさん、どれかいってみてください・・・」と中野ちゃん。なんか「ロシアンサラミルーレット」って感じだ（笑）。おいらははずれを引きたくないので匂いをかいだりして慎重に選び、食ってみる・・・。「あ、これは結構いける(^^)v」しかしその後は誰の手も伸びず、廃棄処分となった（合掌） 　つまみが無くなり、とりあえずお開き・・・。シャワーを浴びて、晩飯を食いに行くことにする。鎌田さんの「ステーキ肉を買ってきて部屋で焼いて食おう〜」という意見は部屋にはグリルがないのであっさりと消滅。去年ムナディさんが行った中華料理に決定した・・・。 　ムナディさんの記憶をたどりながら向かうが、その途中おねーちゃんが怒って彼氏のベンツのボディをボコボコ叩くまくる激しいケンカを目撃。そのカップルに気を取られ道を間違えてしまった（笑）。少々遠回りをしてお店に到着した。 　とりあえずビールで乾杯。前菜の盛り合わせ、スープから始まり締めのチャーハンまで、思いっきり食いまくって３０００円しなかった。量は外国サイズというか日本の２〜３倍くらいの大盛りであった。味もまずまずで鎌田さんも十分満足したようだった・・・。 　部屋に戻り、明日からの準備をする。中華屋さんからの帰り道は結構涼しかった。翌日早朝はなんか寒そうな感じだったのであらかじめカッパをバッグから取り出して準備した。 　明日は５時に船長が迎えに来るという。 　ようやく釣りが始まるぞ〜。

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